スカラ・ブレイ



スカラ・ブレイはイギリスのオークニー諸島メインランド島西岸のスケイル湾に位置する、新石器時代の石造集落遺跡です。1850年の冬の大嵐で草や土が剥がされ輪郭が露出して発見さました。それまでの約5000年もの間、地中に眠っていたのです。その後1868年までに残りの住居が発掘されました。砂と土の中に埋もれていたため保存状態が比較的良好で、当時の人々がどのように暮らしていたかを垣間見ることができ、オークニー諸島の新石器時代遺跡の中でも特に貴重な存在となっています。

ヨーロッパ屈指の保存状態を誇る新石器時代の集落跡

10の密集家屋群は、紀元前3100年から紀元前2500年頃の集落跡です。まずは、石を積み上げて作られたレプリカの家を見学してから実際の遺跡を見学します。最初にどんなところだったかを見ることができるので本物を見た時の感動はひとしおです。レプリカは屋根付きの当時のままの姿を再現され、内部の調度品まで再現され飾られています。

貝塚の下に手作りの地下シェルター状の住居が作られていました。ここに集落ができた理由のひとつには貝塚があり、貝塚には断熱効果があり、オークニーの厳しい冬を過ごすのに最適だったといわれています。集落ができてから約600年に渡って人が住んでいたことが分かっています。しかし、気候の変動により寒冷地域となったため住むことができなくなり、この地を去ったようです。

スカラ・ブレイの住居、調度品

photo credit: IMG_3819 via photopin (license)

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住居は平均して40㎡くらいだったようで、島には樹木が乏しく屋根には流木や芝、鯨髭などが使われていました。また、遺跡にはヨーロッパで最古となる人に寄生するノミの痕跡も発見されています。

調度品は、料理や暖をとるための炉、ベッド、衣装棚、椅子、食器棚など多くの石造りの家具を見ることができます。住居のドアは、棒や動物の骨あるいは石を使用して、内側からのみロックできるようになっています。当時に鍵付きの住居があるとは驚きです。住居同士をつなぐトンネルや水を流す溝が整備され、それなりに住みやすい集落だったように感じます。

まとめ

集落の横にはスケイル・ハウスがあり、この遺跡を発見し発掘をはじめたスケイル家の邸宅も見ることができます。ビジターセンターには道具、陶器、装飾品などの出土品が展示され、ギフトショップもあります。有料ですが保存状態がよく、当時の人々の暮らしぶりを垣間見ることができる遺跡なのでぜひ訪れてみてください。

イギリスの世界遺産 オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地

 

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