シントラ宮殿
(シントラの文化的景観)
ポルトガルのシントラ宮殿は王家の夏の離宮であり、ポルトガル王家の美の結晶です。イスラム教徒が残した建物にディニス王が手を加え整備すると、その後、ジョアン1世(エンリケ航海王子の父)が増改築し、基礎を築きました。
シントラ宮殿は「シントラの文化的景観」として世界遺産に登録されています。
様々な建築様式が混在したシントラ宮殿
マヌエル1世の時代には、マヌエル様式の建物が増築され、その後の歴代の王も、それぞれ趣向を凝らして増改築を繰り返していきました。その結果、ゴシック、マヌエル、ムデハル、ルネサンスといった様々な様式が混在した宮殿となり、現在の姿に至っています。
アズレージョで装飾された部屋
宮殿には、「アラブの間」「白鳥の間」「人魚の間」「カササギの間」などの部屋があり、いずれの部屋にも、ポルトガルの伝統的タイル・アズレージョで装飾されています。特に「アラブの間」のアズレージョは、ポルトガルに現存する最古のアズレージョです。
白鳥の間
宮殿内でもっとも広く、晩餐会や舞踏会の場となった「白鳥の間」は、天井に27羽の白鳥が描かれています。27羽すべて異なったポーズで描かれており、首には王冠がかけられています。また、1584年に天正遣欧使節団が、この地を統治していたアルベルト・デ・アウストリア公爵に謁見したのも、この部屋です。
歴代の王が情熱を注いだシントラ宮殿は、王族の憩いの場となり、外国からの賓客をもてなす重要な場所となりました。
「シントラ宮殿」のデータ
国名 | ポルトガル |
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世界遺産名 | シントラの文化的景観 |
名称 | シントラ宮殿 |