セティ1世の葬祭殿
古代都市テーベとその墓地遺跡

エジプトの世界遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡」の構成資産のひとつである「セティ1世の葬祭殿」は、ナイル川西岸にあります。

セティ1世の葬祭殿とは

古代エジプト新王国時代のセティ1世が建設を開始しましたが、生前には完成せず、息子であるラムセス2世が完成させました。

葬祭殿内部には、2つの列柱室と7つの至聖所があります。一般的に至聖所はひとつですが、セティ1世葬祭殿には7つあり、大変珍しい構造となっています。至聖所は、右からホルス神、イシス女神、オシリス神、アメン・ラー神、ラー・ホルクティ神、メンフィスの守護神プタハ神、そして神格化されたセティ1世のものとなっており、どの部屋にも、見事なレリーフが残っています。

セティ1世の葬祭殿には、歴代の王の名前が刻まれた王名表があり、初代王からラムセス2世までの名前が刻まれています。しかし、ハトシェプスト女王やアメンホテプ4世(アクエンアテン)の名前はなく、王名表は、古代エジプトの歴史研究において大変重要なものとなっています。

その他、葬祭殿内には、セティ1世と少年時代のラムセス2世が豊穣と強さのシンボルである雄牛を捕まえるレリーフなど多くのレリーフが残っており、こちらも葬祭殿の見どころであり、見逃せません。

「セティ1世の葬祭殿」のデータ

国名 エジプト
世界遺産名古代都市テーベとその墓地遺跡
名称セティ1世の葬祭殿

 

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