世界最古!?築年数が長い世界遺産5選
エルジェムの円形闘技場
アフリカに存在するローマ遺跡の中で最も印象的な遺跡で、イタリアのローマに存在するコロッセオに間違えられることもしばしばあります。
要塞としての役割を果たした時期もあり、トルコ人がオスマン帝国の侵略に対抗するためこの遺跡の中に立てこもり大砲を撃ったほか、第二次世界大戦ではドイツ軍からの攻撃を防ぐための防空壕の役割を果たしました。
また発掘の過程では周辺の建造物の床の部分にいくつかのモザイク画が発見されていますが、主だっての発掘はされておらず闘技場に力が入れられているようです。
この格闘場は3世紀に建造され築年数は1711年。世界遺産に登録されている建造物では4番目に古い建造物になります。
風化が進んでいますが今なおローマ時代の色々な面影を見ることができる貴重な遺跡の一つです。
ポレッチ歴史地区にあるエウフラシウス聖堂の司教建造物群
エウフラシウス聖堂
エウフラシウス聖堂において最も有名なのはこの教会を支えた歴代聖職者による美しいモザイクアートの数々です。
最初のモザイクアートは6世紀からのものでその完成には10年を要したと言われています。
またこのモザイクアートの中には初期のキリスト教西方教会において現存する唯一の貴重な聖母子像が含まれています。
この聖堂が建造されたのは4世紀始めで当初はローマ時代の広大な邸宅の一部を改築して建造されました。
その後移築や増築が繰り返されその度に美しいモザイクアートが描かれ今の規模になりました。そのため築年数は1611年と現在登録されている世界遺産の中では5番目に古い建造物になります。歴史の中では度々火災や地震に見舞われましたが大きな被害はなくその貴重な姿を現在に伝えます。
万里の長城
宇宙からでも見えるぐらい巨大な遺跡として話題になった万里の長城ですが実際に宇宙から見ても僅かに確認できるかできないぐらいだったそうです。
そんな逸話が残る万里の長城ですがその総延長は現存する物のみでは約6260kmとされていて、残っていない建造当時の物も含めるとその総延長は2倍以上の長さになると言われており、現存していればその東端は現在の朝鮮半島にまで及ぶとされています。
万里の長城が建造され始めたのは紀元前7世紀半ばでその後16世紀まで延長され続けました。それゆえ築年数は2710年にもなり世界遺産に登録されている建造物の中では2番目に古い建造物になります。ただしその規模から言えば間違いなく世界一巨大な建築物に入ります。
ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
コロッセオ
ローマの観光スポットとして先ず知らない人はいないと言われるコロッセオですが、ローマ帝国時代の極めて高い建築技術が集約されている貴重な建造物のひとつでもあります。
鉄筋を使用しないコンクリート造りにも関わらず度々起こった地震に対しても大きな被害がなくその技術の高さを伺い知ることができます。
建築されたのは80年で築年数は1935年になり世界遺産に登録されている中では3番目に古い建造物になります。
闘技場としての姿は有名ですが当時は違った一面も持ち、周辺の建造物に使用するための石材がわりにコロッセオの外壁が使用され一種の採石場の役目もあったようです。
また多くの罪人に対する公開処刑が行われていたという記録も残っていて、今日では死刑制度に反対するための象徴としても使用されています。
→ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
メンフィスとその墓地遺跡 – ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯
エジプトの代名詞とまで言われるピラミッドはかつては王墓のための建造物と言われていましたが近年では王墓が別の箇所で見つかるなどしているためその定説が否定される傾向があるようです。
ピラミッドの数も現在確認されているだけでも130個を超えていてその多くがナイル川の沿線に沿って建造されています。
さてこのピラミッドですがその中でも一番最初に建造されたのは有名なギザの三大ピラミッドで何と紀元前2560年に建造されたと推測されていてその築年数は4575年です。
これは2015年現在世界遺産に登録されている中ではダントツの1位を誇っています。
しかし遺跡が置かれている環境も厳しい中で風化の進行も見られており各国の研究チームが団結しその進行に歯止めをかけ遺跡の保存にあたっています。