斎場御嶽
(琉球王国のグスク及び関連遺産群)
斎場御嶽(せーふぁうたき)は沖縄県南城市にあり、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして世界遺産に登録されました。「斎場(せーふぁ)」とは「最高位」という意味で、琉球王国時代には最高の聖地とされていました。
御嶽とは、琉球の信仰における中心であり、祭祀や拝礼を行う場所です。
斎場御嶽とは?
斎場御嶽とは、琉球開闢神話の神アマミキヨによって造られたとされています。
琉球王国時代は、神職の中でも最高位の聞得大君(きこえおおぎみ)の就任式である「お新下り(おあらおり)」が行われ、管理下に置かれていました。
また、国王や聞得大君による聖地巡行を伝承している「東御廻り(あがりうまーい」の参拝地にもなっています。
かつては男子禁制の地であったため、神職の聞得大君やその他の神女たちはすべて女性です。
斎場御嶽の内部
斎場御嶽の中は6つのイビ(神域)があります。中でも、大庫理(うふぐーい)、寄満(ゆいんち)、三庫理(さんぐーい)は首里城内の建物や部屋と同じ名前で、関わりの深さを感じさせます。
御門口(うじょうぐち)
斎場御嶽の参道入口で、拝所の数と同じ6つの香炉が置かれています。
大庫理(うふぐーい)
参道を進んできて最初の拝所になります。大庫理は、大広間や一番座という意味を表しています。聞得大君の「お新下り」の儀式において、「お名付け(霊威づけ)」がここで行われました。
寄満(ゆいんち)
大庫理の反対側にある、台所という意味を持つ拝所です。当時の琉球王国は貿易が盛んで、多くの交易品が集まりました。そのため、ここは「豊穣の満ち満ちた所」と解釈されました。
三庫理(さんぐーい)、チョウノハナ
大きな三角岩が二つ、寄りかかるようにして立っていて、三角形の空間ができています。そこを通り抜けると、一番奥の拝所であるチョウノハナがあります。
久高島遥拝所
裏側には、神の島と崇められた久高島を望むことができます。
シキヨダユルとアマダユルの壺
三角岩の傍に、2本の鍾乳石があります。そこから滴る水を受ける壺がそれぞれあり、シキヨダユルとアマダユルの壺と呼ばれています。滴り落ちる水は聖なる水とされ、国王の世継ぎや聞得大君を占う儀式に使われたそうです。
琉球王国最高の聖地は、国内屈指のパワースポットでもあります。エネルギーをチャージするにはもってこいの場所ですね。くれぐれも、神様に敬意を払うのをお忘れなく!
「斎場御嶽」のデータ
国名 | 日本 |
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世界遺産名 | 琉球王国のグスク及び関連遺産群 |
名称 | 斎場御嶽 |