ロシア美術館(ミハイロフスキー宮殿)



ロシアの世界遺産「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」に含まれるロシア美術館は、ロシアの美術館の中で最大のコレクションを誇ります。本館になっているミハイロフスキー宮殿は、皇帝パーヴェル1世が第4皇子ミハイル大公のために建設した宮殿でした。

設計はイタリア人建築家カリオ・ロッシによって行われ、19世紀初頭のロシア新古典主義建築の傑作です。内装は時代の変遷によって大きく変わっている部分もありますが、18本のコリント式列柱、華麗な帝政様式のメインエントランスホールは当時のままです。

ミハイル大公の時代には、サンクトペテルブルクの宮廷文化の中心の一角を占めており、大公亡き後も、エレーナ大公妃主催の文芸・音楽サロンが開かれ、これをきっかけにロシア音楽友の会が発足。ロシア音楽友の会は、ロシア最初の音楽学校との評価を受けています。エレーナ大公の死後は、帝国政府に売却されました。

皇帝アレクサンドル3世は美術館建設の構想を持っていましたが、かなわぬまま1894年に亡くなります。皇太子ニコライ大公が即位して、ニコライ2世となり、1895年にミハイロフスキー宮殿を新たなロシア造形芸術美術館とし、アレクサンドル3世に奉ずるとの勅令を出しました。このため、ロシア美術館の旧名はアレクサンドル3世皇帝記念ロシア美術館といいます。

ミハイロフスキー宮殿を美術館に改修したのは、建築家ウラジーミル・スヴィニンでした。1898年、改修が終わり、ロシア最初の国立美術館として開館しました。最初のコレクションの多くはエルミタージュ美術館、アレクサンドロフスキー宮殿、ロシア帝国美術アカデミーの所蔵品から移されたものです。1917年のロシア革命後は、多くの個人蔵のコレクションが国有財産となり、ロシア美術館の収蔵品になりました。

世界有数のコレクションを収蔵する美術館であり、その所蔵品は約37万点に及び年々増加しています。本館であるミハイロフスキー宮殿の他に、別館として、ストロガノフ宮殿、大理石宮殿、ミハイロフスキー城があります。

ロシアの世界遺産 サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群

 

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