ロイヤル・ヨット・ブリタニア号
(エディンバラの旧市街と新市街)
ロイヤル・ヨット・ブリタニア号は1953年から1997年の44年間に渡り英国王室の船として実際に使われた船です。勇退した現在はエディンバラ近郊のリース港のショッピングセンター・オーシャンターミナルに接岸され公開されています。世界中を百万マイル航海し、最後の地である香港まで女王陛下をはじめ王族達に愛され活躍した幸せな船です。
チャーチル、ガンジーなどそうそうたる著名人を招待したことでも有名です。一番の見どころはエリザベス女王やダイアナ妃が使っていた船室で、当時のままに見ることができます。船内をくまなく見学できロイヤルコレクションが見られるので、エディンバラの中でも人気の観光スポットとなっています。
世界遺産ではありませんがご紹介したいと思います。
チケット購入後にはビジターセンターで船の仕組みや歴史などの説明を受けてから船の見学がスタート。写真などを閲覧しながらブリタニア号の華麗な歴史を垣間見られるので気分も高まります。
英国王室最後の豪華な船「ロイヤル・ヨット・ブリタニア号」
美しいロイヤルブルーの船体に24金のゴールドのラインが入り優雅な船の雰囲気を醸し出しています。船としてみると小さいですがヨットとして見るととても大きく堂々たる姿に圧倒されます。
ロイヤル・デッキには羅針盤があり英国王室の船の象徴「金のドラゴン」の紋章が装飾され豪華な雰囲気です。後ろにある銀のベルは就航時のもので、「Her Majesty’s Yacht Britannia 1953」と刻まれています。また、訪問先で使う王室専用車の1960年型のロールスロイスファントムも展示されています。デッキに立つと、ここに招かれた偉人たちが見た景色が広がり優雅な気持ちになれます。
王族が使った美しい船室
ステート・ドローイングルーム、女王陛下の寝室、サンラウンジ、最高官専用キャビンなどがこの船のハイライトです。船内の装飾は、当初は華麗なフランス王朝様式を採用する予定でしたが、エリザベス女王の希望により質素なものになりました。
デッキの近くには国賓などを迎えるロイヤルサロンがあり、上質のベルギー絨毯が敷かれグランドピアノも設置されています。煌びやかとは言えませんが、優雅な雰囲気が漂い惚れ惚れします。ここで過ごされている王族の写真が飾られ、バーカウンターもあり寛ぎの空間です。
広くて豪華なダイナーには銀製品など豪華な食器が設置されています。各国の首相や王族からの贈り物が壁などに飾られているのが印象的です。
エリザベス王女の執務室や寝室はエレガントなインテリアが素敵な部屋です。他にもエディンバラ公の執務室や寝室、チャールズ皇太子とダイアナ妃が新婚旅行で使った部屋なども見ることができ、気品ある調度品で纏められています。
ロイヤル・ヨット・ブリタニア号を支える最下層
機関室は長年使っていたとは思えないほどピカピカに磨かれた当時のままのディーゼルエンジンが並んでいます。狭い空間に色々な機材がたくさん設置されています。また、上階にある操舵室も見る価値ありです。
乗組員200人と王宮の職員50人が乗船していました。船員専用の宿舎はとても小さく3段ベッドが並ぶだけの小さな部屋です。豪華さとは正反対の部屋は見る価値ありです。上級士官の部屋は一人部屋でそれなりに豪華です。
乗組員の為のダイナーやサロン、シャワー室なども見ることができます。サロンのバーカウンターにあるウイスキーやビールのサーバー、郵便局、手術室付の医務室、ランドリールームなどからは当時の船員たちの生活した様子が伺えます。
まとめ
40年以上たった船ですが、さすが王室の船だけあり美しく保たれているのが印象的です。日本語のオーディオガイドがついているのでいろいろ知ることができお得感たっぷりです。数々の賞に輝いたギフトショップもあり、限定グッズも売られています。船内にはカフェもありアフタヌーンティーを楽しむこともできるので、王妃になったつもりでゆったり港の景色を満喫し過ごしてみてはいかがでしょう。
「ロイヤル・ヨット・ブリタニア号」のデータ
国名 | イギリス |
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世界遺産名 | エディンバラの旧市街と新市街 |
名称 | ロイヤル・ヨット・ブリタニア号 |