グリニッジ天文台



教科書でもなじみ深い「グリニッジ標準時」として知られる、グリニッジ天文台。世界の標準時を示す子午線が有名です。現在は天文台の役割を終えて博物館になっていますが、訪れる人は後を絶たない人気の観光スポットです。

グリニッジ天文台の歩み

テムズ川河畔のグリニッジパーク内にある天文台。1675年にチャールズ2世の命によりクリストファー・レンが設計した天文台です。1884年に開催された国際子午線会議においてグリニッジの東経0度都市、世界の本初子午線として定められました。1948年に移設が決まり1957年にイースト・サセックスのハーストモンソーに移転が完了し、旧王立天文台となっています。1990年にケンブリッジに移転した後、1998年にはケンブリッジも閉鎖されグリニッジ天文台は博物館になりました。

運任せの危険な航海

ヨーロッパ諸国では海を使った貿易などがはじまっていました。島国の英国は他に負けじと航海術の発展に重きを置き、船の確かな位置を把握することも大事と考えていました。これまでは、北極星を見て船の位置を確認する程度で事故が相次いでいました。正確な位置と時間を計測し、安全な航海を目指しこの天文台が作られました。

18世紀になると世界的な海軍国になった英国の天文台に焦点が当たり、世界中に受け入れられています。残念なことに20世紀になるとロンドンの近郊は光化学スモッグのため観測が難しくなり現在は役割を終えています。現在はカナリ-諸島にて観測データを収集しているといわれています。

世界の中心、グリニッジ天文台の見どころ

経度0度を示す子午線

photo credit: Meridian Line via photopin (license)

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1851年に台長エアリーが子午環を本館に設置し、窓の中心を基準として観測を行いました。この地点の平均太陽時であるグリニッジ平均時を定め、世界の基準時間と定められました。

経度0のグリニッジ天文台を中心に時間が決められている子午線にまたがって立つと西側には西半球、東側は東半球と正に世界の中心にいる、楽しい体験ができます。

24時間表示時計

photo credit: 24 hour clock via photopin (license)

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入口の壁に設置された、シェファードの24時間表示の時計が現在も時を刻んでいます。1852年に作られ、0.5秒単位で秒針が動いています。

報時球

1833年に設置された赤い球が12時45分になると上に上がり、13時に1、2秒かけて降り時間を知らせてくれる報時球。現在も時を刻みながら稼働しています。

博物館

旧天文台の建物は現在博物館となっています。経度を発見するまでの歴史や、天体観測、時計の開発に関する展示がされ、当時スタッフの居室の再現や昔使われていた時計など興味深いものもあります。

子午線および望遠鏡に関する建物

旧天文台のすぐ脇にある子午線及び望遠鏡に関する展示がされる建物です。館内には大きな望遠鏡が設置され、館内にも子午線が引かれています。

建物の外にも巨大望遠鏡が設置され、こちらは1781年にウィリアム・ハーシェルによって造られ、当時は世界最大を誇っていた12mの反射望遠鏡です。

丸いドームの建物内には1893年に設置されたレンズ径約72cmで英国最大、世界では7番目の大きさの従来型の屈折型望遠鏡があります。

グリニッジが一望できる見晴らし台

見晴らし台には世界遺産登録の案内板が設置されています。クイーズ・ハウス、王立海事博物館、カティ・サーク号、タワー・ブリッジ、ミレニアムドームなどが一望できます。晴れた日にはロンドンの街並みも見えて得した気分になれます。

まとめ

天文台の側には、最新型のピーター・ハリソン・プラネタリウムもありこちらも見る価値ありです。

子午線0度を訪れた記念撮影スポットの、経度0度を示す子午線は人気で順番待ちですが思い出に残るのでぜひ。

イギリスの世界遺産 マリタイム・グリニッジ(海事都市グリニッジ)

 

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