パルトニー橋
(バース市街)
エイヴォン川に架かる三連の優雅なアーチが特徴的なパルトニー橋。1774年にバース開発の功労者の一人「ウイリアム・バルトニー」の依頼で、18世紀後半に活躍した新古典主義建築の第一人者であるロバート・アダムが設計して建てられた橋です。ロバート・アダムはスコットランド出身の建築家兼室内装飾家で、クラシックを基調とした作風が多く「アダム風」といわれ当時は大人気でした。
パルトニー橋の成り立ち
バルトニー橋の名前は川の対岸にあるバースウィックの地主のフランシズ・バルトニーの夫で依頼主のウイリアム・バルトニーからつけられました。これまで、エイヴォン川を渡る手段は渡し舟でしたが、自己の領地を発展させるためには橋を架けるのが得策と考え建設しました。
建設当初から橋の両側に11店舗のショップを作ることが予定されていました。アメリカの独立戦争で経済的打撃を受けていたためテナントが決まらずかなり苦労したようです。1788年に建築家のトーマス・バルドウインが橋の拡張とバースウィック都市の開発をした後、本格的にテナントが入るようになりました。建物はバース・ストーンで造られているものもあるので、レトロな雰囲気を感じながらじっくり見てみるのも楽しい橋です。
その後、川の氾濫などで改修工事が行われ建設当初とは容貌も変わってしまいましたが、そのエレガントさは今も健在です。1931年に国の歴史文化財として指定を受けています。
川岸をゆっくりお散歩
川岸への階段が設置され、川岸から橋を眺めることもできます。遊歩道が設けられているので橋と川を眺めながらゆっくりお散歩するのもバースの雰囲気が感じられおすすめです。
パルトニー橋の上で優雅にお買物
石造りのエレガントな橋の両側にはショップが軒を連ね、橋の上を歩いたのではここが橋の上とは思えない光景が広がっています。イギリス最新ファッション店が並ぶセレクトショップやイギリスの国旗のグッズなどを売る可愛らしい雑貨屋さん、可憐な花が並ぶお花屋さんなど、ウィンドウショッピングにピッタリです。
バース駅からメインストリートを歩いていくと右手に庭園、左手にはバース教会があるので合わせて観光してみてはいかがでしょう。
まとめ
1951年と1975年の2回の修復で、サファードが建設当初のオリジナルに復元されています。また、橋の下には美しい堰(せぎ)があり、映画「レ・ミゼラブル」のセーヌ川のシーンで使われています。石で造られた橋の上に並ぶショップは日本では見られない光景なので、観光ついでにぜひ訪れてみてください。
「パルトニー橋」のデータ
国名 | イギリス |
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世界遺産名 | バース市街 |
名称 | パルトニー橋 |