リガの火薬塔
(リガ歴史地区)
バルト海の真珠と称される美しい街、ラトビアのリガ歴史地区は、1997年に世界遺産に登録されました。リガ歴史地区において、かつての防御施設の中で唯一現存する塔が火薬塔です。
リガの火薬塔とは?
リガの火薬塔は4世紀に建設されましたが、建設後、上部をスウェーデン軍に破壊されます。その後、1650年に修復されると、高さは、25.5m、壁の厚さ3mを誇る火薬を保管する火薬庫として使われていました。外壁には、17~18世紀にロシア軍が放った砲弾7つが今も壁に埋め込まれています。
軍事博物館へ
現在、火薬塔は、歴史上さまざまな戦争の被害に遭ってきたラトビアの歴史を伝える軍事博物館となっています。十字軍の襲来から、第一次世界大戦、独立戦争、第二次世界大戦と時代ごとに展示されており、20世紀の武器や軍服もあります。
展示物の中には、サハリンに勤務していたラトビア人医師が日本人抑留者から送られた日の丸も展示されており、日本から遠く離れたラトビアで日本の悲しみを知る貴重な施設となっています。
「リガの火薬塔」のデータ
国名 | ラトビア |
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世界遺産名 | リガ歴史地区 |
名称 | リガの火薬塔 |