アヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋)
アヴィニョン歴史地区:教皇宮殿、大司教座の建造物群およびアヴィニョン橋

アヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋)はフランス南部のアヴィニョンにあります。「アヴィニョン歴史地区」の一部として世界遺産に登録されました。

アヴィニョン橋とは?

アヴィニョン橋はサン・ベネゼ橋ともいいます。1177年から1185年にかけて建設された石造アーチ橋で、ローヌ川対岸のヴィルヌーヴ=レ=サヴィニョンまで架かっており、長さ920m、幅4mの大きなものでした。当時は22のアーチがありましたが、現在は4つのアーチのみ残っています。

アヴィニョン橋の歴史

12世紀に建設されたアヴィニョン橋は、当時スペイン・イタリア間を往来する商人や巡礼者にとっては便利なものでした。リヨンから海へ出る唯一の手段だったからです。

そんなアヴィニョン橋ですが、1226年のルイ8世によるアルビジョア十字軍の攻撃により、4分の3が破壊されてしまいました。人々は再建を試みましたが、1603年のローヌ川の洪水でアーチが1つ崩壊し、続けて3つが壊れると、ペストの流行も追い打ちをかけ、橋の維持や修理が難しくなり、再建は放棄されることとなります。

すると、人々は違う方法でローヌ川を渡ることにします。フランス王国側・ヴィルヌーヴのフィリップ端麗王塔から川の中央のバルテラセ島まで船で渡り、そこの階段でアヴィニョン橋の残りの部分に登って、アヴィニョン側へと渡ることにしたのです。

 

現在もアヴィニョン橋は途中までしか残っていません。有名な「アヴィニョンの橋の上で」という歌がありますが、踊るにはちょっと狭いようですよ。

「アヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋)」のデータ

国名 フランス
世界遺産名アヴィニョン歴史地区:教皇宮殿、大司教座の建造物群およびアヴィニョン橋
名称アヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋)

 

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