トー宮殿
(ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿)
トー宮殿はフランスのシャンパーニュ地方の都市ランスにあり、ノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院と共に世界遺産に登録されています。
トー宮殿の歴史
トー宮殿は1498年から1509年にかけて建設された、ランス大司教の公邸です。平面図がT字型をしており、ギリシャ文字のτ(タウ)からその名を付けました。ノートルダム大聖堂に隣接しているため、戴冠式のときの国王の御座所となり、王族たちも宿泊しました。
1675年に部分的に改築され、1914年の火災の後にも修復されました。1972年からは博物館となっています。
トー宮殿の内部
内部は博物館となっていますが、ここの宝物殿のコレクションはフランスでも屈指のものだそうです。大聖堂関連の物、戴冠式関連の品が充実しています。
見上げるほどの巨大で優美なタペストリーや、王が戴冠式でまとったマントなどの衣装を収蔵しているほか、金銀細工の食器もあり、大聖堂から移された彫像もあります。大きさが3~4mもあり、迫力があります。
また、ナポレオン1世とマリー・ルイーズの結婚式のために作られたというチャペルの十字架と燭台があります。
祝宴の間
祝宴の間は、戴冠式後の祝宴が行われた場所です。15世紀に作られたという、フランク国王クロヴィス(大聖堂で洗礼を受けた)の生涯を描いた壁布が飾られています。
展示されている絢爛豪華な衣装や宝石、神々しい彫刻の数々を見ていると、時間が経つのを忘れてしまいそうです。ゆっくり時間をとってご覧になってみてくださいね。
「トー宮殿」のデータ
国名 | フランス |
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世界遺産名 | ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿 |
名称 | トー宮殿 |