大鳥居
(厳島神社)
厳島神社は広島県廿日市市厳島(宮島)にあり、全国約500社の厳島神社の総本社です。「安芸の宮島」は日本三景のひとつに数えられています。
祭神は、宗像三女神(むなかたさんじょじん)で、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)です。
立地がとても珍しく、前面に瀬戸内海を臨み、背後には神聖な山とされていた弥山(みせん)がそびえています。
厳島神社のシンボル「大鳥居」
厳島神社のシンボルは、境内の沖合約200mの所に建つ大鳥居です。現在の物は1875年(明治8年)に建てられました。高さは16.6m、柱間は10.9mあります。主柱はクスノキでできており、自立した鳥居ですが、これは、千本杭という松の丸太を密に打ち込んだものを基礎としているためです。干潮のときには歩いて行くことができます。奈良の春日大社、敦賀の気比神宮と並び、日本三大鳥居のひとつに数えられます。
厳島神社の歴史
厳島神社の創建は593年(推古元年)と伝えられています。安芸の豪族であった佐伯鞍職(さえきのくらもと)が社殿を創建しました。平安時代末期には、神主の佐伯景弘(さえきのかげひろ)と平清盛のつながりが強くなり、1168年(仁安3年)に清盛が大規模な社殿を建てています。これ以後、厳島神社は平家の氏神となり、平家が滅んだ後も、権力者たちから敬われました。
2度の火災により焼失しており、現在の建物は1240年~1243年間以降に建てられたものだといわれていますが、造営当初のものである平安末期の寝殿造り様式が守られています。
戦国時代になると、毛利元就による社殿の修復が行われました。豊臣秀吉は、九州遠征のときに立ち寄り、参拝したそうです。
海の中にどっしりと建つ大鳥居は、誰が見ても神聖なものだと感じるはず。廻廊を巡ると、まるで海の上を歩いているような、不思議な気分になりますよ。
「大鳥居」のデータ
国名 | 日本 |
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世界遺産名 | 厳島神社 |
名称 | 大鳥居 |