オーバーヴェーゼル
(ライン渓谷中流上部)
ライン川左岸にあるザンクト・ゴアールとバッハラッハの間にある町。渓谷観光のちょうど中間点で、ザンクト・ゴアールとオーバーヴェーゼル連合自治体の行政庁所在地です。
塔と城壁に囲まれた町
10世紀にザクセン家の皇帝によって築かれた美しい城という名前を持つ、シェーンブルク城がある町。
このお城は現在は日本人に人気があるホテルで、ローレライの7姉妹物語が残され、今でもローレライの岩にかえられた7姉妹の悲しい声が聞こえてくるそうです。
駅近くには石造りのお洒落な市庁舎が建ち、時計塔や窓に飾られた花がキュートです。市庁舎の角にはワインの町らしくワイングラスのオブジェも建てられています。
今も残る塔
オーバーヴェーゼルにはお城築城当時、21塔が建てられていました。現在も16塔が残されています。
シュタインガッセン塔、ホスピタル塔の横には電車の線路があり、今でも塔の真横を電車が走っています。
最も面白いのが、雄牛塔(オクセン)、猫塔(カッツェン)の間の狭い空間にも電車が通っています。鉄道ファンも多く訪れるのも納得の光景です。
駅前に立つツェーナー塔、ケルン塔、コブレンツ塔、ベックボマー塔、フェルゼン塔、ニーダーブルガー塔、ミヒェルフェルト塔など中世の情緒を感じるものから、カラフルな黄色い塔のゲルバートゥルム塔、赤い塔のハーグ塔など、塔の町といわれるだけあり、たくさんの塔と城壁の跡を見ることができます。
その他見所
聖母教会
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1308~1351年に建てられたラインラント地方で最も重要といわれる教会です。1331年に建てられたドイツ最古のゴシック様式の祭壇があります。アーチ状の高い天井があり、開放感あふれる空間。美しいステンドガラスや、祭壇画など様々な装飾が施されています。壮大なゴールドの祭壇は必見です。
聖マルティン教会
1350年頃に現在の教会が建てられました。小高い丘の上に建ち白い教会として知られています。横には強大な監視塔を持ち、要塞のような印象を受けます。後期ゴシックの建築も見ものですが、15世紀半ばから16世紀の壁画は一見の価値ありです。
他にも、ボルンガッセの家やムッター・ローザ・カペレ、オーバーヴェーゼル博物館など、まだまだ見たいスポットが点在しています。
まとめ
華やかさはなく静かな町ですが、中世の趣を所々に感じるスポットです。城壁の跡を散策し、石が敷かれた道をゆっくり歩きたいそんなスポットです。
「オーバーヴェーゼル」のデータ
国名 | ドイツ |
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世界遺産名 | ライン渓谷中流上部 |
名称 | オーバーヴェーゼル |