仁和寺
(古都京都の文化財)
「古都京都の文化財」の17件ある構成資産うちの一つ仁和寺(にんなじ)は、京都市右京区にあります。仁和寺のすぐ近くには、同じく古都京都の文化財の構成資産であり、石庭で有名な「龍安寺」があります。
仁和寺とは
仁和寺は、886年国家安泰を願った光孝天皇が、寺の建立を発願されたことに始まります。しかし、光孝天皇が志半ばで崩御されたため、先代天皇の遺志を継いだ宇多天皇によって888年に建立されました。仁和寺という寺号は、元号からとって命名されました。また、開基である宇多天皇が出家後住まわれたことから「御室御所」とも称されています。
皇族や公家が出家して住む門跡寺院である仁和寺は、代々の住職も皇族が務めてきました。また仁和寺は、門跡寺院となった最初の寺であり、徒然草や方丈記にも登場する格式高い寺院です。
仁和寺の御室桜
仁和寺には、遅咲き桜として有名な「御室桜」があります。初めは高貴な人達のみが観覧を許されていましたが、18世紀中ごろ一般庶民にも観覧が許されるようになりました。現在では、4月中旬の桜の見ごろになると多くの観光客が訪れ、見るものの目を楽しませてくれます。
「仁和寺」のデータ
国名 | 日本 |
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世界遺産名 | 古都京都の文化財 |
名称 | 仁和寺 |