国立スコットランド美術館
(エディンバラの旧市街と新市街)
国立スコットランド美術館は1859年にエディンバラ初の国立美術館として開館した、スコットランドの絵画コレクション世界随一を誇る美術館です。1912年には隣接する王立スコットランド・アカデミーとともにウィリアム・トマス・オルドリーヴによって改築されています。ラファエロ、エル・グレコ、モネ、ゴッホなど、初期ルネッサンスから後期印象派の作品も多数並び、ヨーロッパの巨匠作品の宝庫といえる美術館です。アラン・ラムジー、ヘンリー・レーバンなどのスコットランドを代表する芸術家の作品も多数収蔵されています。
人工的な丘陵地に建てられた美術館
スコットランド人の建築家ウィリアム・ヘンリー・プレイフェアの設計によるもので、新市街地にありながら新古典主義様式の建物は美しく壮麗な雰囲気を醸し出しています。広々とした内部は赤や青など原色の壁紙に、間隔をとって作品が並んでいるのでひとつひとつをゆっくりと見ることができます。入場料無料(寄付歓迎)なのに写真撮影もOKと美術ファンには天国のような美術館です。
数々の素晴らしいコレクション
先ほど紹介した作家以外にもマネ、ゴーギャン、レンブラント、ボッティチェリ、フェルメールなどそうそうたるメンバーの作品は3フロアに分けて展示されています。1 階フロアには巨匠の作品が勢揃いし、中でもサンドロ・ボッティチェリの「眠る幼子キリストを崇拝する聖母」やスコットランドの切手になっているヘンリー・レーバンの「ウォーカー牧師」や「自画像」は絶対に見たい名作。2階にはラファエロの「聖家族」を描いた作品群があり、とても素晴らしく見る価値ありです。
地下から見学するのがおすすめで、スコットランド美術の部屋では美しいスコットランドの風景を描いた秀逸な作品が並んでいます。スコットランドの絵画史を学ぶのにも最適なスポットです。
パルテノン神殿の様な王立スコティッシュ・アカデミー
王立スコティッシュ・アカデミーは、国立スコットランド美術館に隣接し同所の特別展示会場として使われています。こちらもウィリアム・ヘンリー・プレイフェアの設計により建てられ、現在も威風堂々とした姿が目を引きます。
定期的に行われるイベント展のクオリティが高いことで有名で、不定期の企画展なども見ものです。建築から絵画や工業デザインなど多岐に渡る展示が行われスコットランド美術の中心との使命を担い活躍しています。
地下スペースのガーデン エントランスにはレストランやカフェがあり、特にテラス席からは、エディンバラの街を一望しながらゆったりと過ごせます。また、夜ライトアップされる姿はロマンティックなムードに包まれます。
まとめ
スコットランドとヨーロッパ諸国の常設展示に力が入れられているので、ヨーロッパのアートに興味がある人は絶対に訪れる価値のある美術館です。エディンバラでアートな時間を過ごすのに素敵な施設です。
「国立スコットランド美術館」のデータ
国名 | イギリス |
---|---|
世界遺産名 | エディンバラの旧市街と新市街 |
名称 | 国立スコットランド美術館 |