王家の小舟博物館
アランフエスの文化的景観

王家の人々がタホ川の舟遊びに使っていた小舟を展示した、「王子の庭」の船着場近くにある1963年に建てられた博物館。緑に包まれた博物館は、前面がガラス張りになった少しモダンな建物です。

博物館に飾られる豪華な舟

チャールズ2世、チャールズ4世、フェルナンド7世、エリザベル2世など名だたる王が実際に王家で使っていたゴンドラが展示されています。

白地に金の装飾が施された船、ヨーロッパのベッドの天蓋の様な豪華な日よけが付いた舟、儀礼のための大砲を乗せた全長11mの長さの船に14のオールが添えられた舟など、贅を尽くした舟の迫力には目を見張るものがあります。

また儀礼のための大砲を乗せた舟やどこまでも贅を尽くし黄金色に煌めくゴンドラなどが並び見る価値ありです。他にも王家の小舟の模型や小さな大砲などが展示されています。王宮や農家の家だけでなく、ここでも王族たちの優雅な生活ぶりを垣間見ることができます。

フェリペ5世のゴンドラ

中でも目を引くのがフェリペ5世の黄金のゴンドラ。ヴェネツィア伯爵から送られたといわれるバロック様式のゴンドラです。木彫りに金箔が張り付けられた舟の豪華さには圧倒させられます。天蓋の上に飾られた天使をはじめ、あらゆるところに金色の天使のレリーフが装飾され人々の目を釘付けにしています。

まとめ

王子の庭を歩きながらタホ川を眺めていると、かつて王宮の側を悠々と流れるタホ川に豪華な船を浮かべて、優雅に船遊びに興じていた風景が見えてくるようです。

王宮近くの船着場から出ているタホ川クルーズでは、名曲「アランフエス協奏曲」の舞台を巡ることができます。当時王族たちが庭園を眺めながら船遊びを楽しんだ光景を感じられます。

ギャラリー

「王家の小舟博物館」のデータ

   
国名 スペイン
世界遺産名アランフエスの文化的景観
名称王家の小舟博物館

 

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