セルバンテスの生家
アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区

中世の雰囲気が素敵なことで有名な、メインストリートのマヨール通りにあるセルバンテスの生家。「才知あふれる郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の作者、ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラが生まれて4歳まで過ごした家です。家の中に入ると、16世紀の家屋に家具や陶磁器などを飾り、セルバンテスが過ごした幼少期の様子を再現しています。

現在も博物館にはその当時の家具、陶器、版画や絵画の重要なコレクションと貴重な文献が保存され、訪れる人たちを魅了しています。ギフトショップには、各国語に翻訳したセルバンデスの出版物もあります。

16世紀の下級ブルジョアの家

【世界遺産】セルバンテスの生家 | アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区家の前にはドン・キホーテとサンチョ・パンサの像があり、中庭には井戸も残っています。ルネッサンス様式で作られた柱廊のパティオを囲んだ家は16世紀のカスティリャ地方の典型的なブルジョア住宅の雰囲気を今に伝えています。肘木を挟んで支える、抑揚がないコンポジット式の柱頭にはちょっと面白い彫刻も見物です。

マジョール通りの中心にひっそりと建つこの2階建ての建物は現存するのは土台だけで、1956年に当時の様子に従って忠実に再現されました。1階では家族の日常生活を垣間見ることができ、手仕事部屋、台所、食堂、女性用応接間そしてセルバンテスの父親の職業であった外科医の診療室などがあります。2階は居間や寝室となっていました。ここを訪れると世界的に有名な文豪を生みだした、当時の暮らしぶりが偲ばれ興味深いものがあります。

内部にはミニシアターがあり、映像で歴史の紹介がされているので、そちらを見て見学されることをおすすめします。

セルバンテスが洗礼を受けた10月9日のある週は講義、劇場公演コンサート中世の市場やフェスティバルなどで街中が賑わう、セマナ・セルバンティーナが行われます。

まとめ

聖書に次いで世界で最も販売された「ドン・キホーテ」の作者、セルバンテスの生家には興味をひかれます。また、街には広場があり、その名前は彼に因んでセルバンテス広場と名付けられ、彼の父が外科医として働いた病院、姉がいたカルメル会女子修道院なども合わせて訪れてみるとセルバンテスのことがもっと詳しく知れる気がします。マドリードから電車で約20分位の街にあり入場無料なので、スペイン旅行に行かれた際はぜひ訪れてみてください。

ギャラリー

「セルバンテスの生家」のデータ

   
国名 スペイン
世界遺産名アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区
名称セルバンテスの生家

 

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