無量光院跡
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-

無量光院跡(むりょうこういんあと)は岩手県西磐井郡平泉町にあり、「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」の構成遺産のひとつとして世界遺産に登録されました。

無量光院の成り立ち

無量光院は、奥州藤原氏3代目の藤原秀衡(ふじわらのひでひら)が建造した寺院です。毛越寺(もうつじ)の新院という意味で、新御堂(にいみどう)と号しました。京都の平等院に倣って造られましたが、建物の向きや地形もすべて平等院と同じようにして、庭園は毛越寺や観自在王院(かんじざいおういん)とも同様の浄土庭園様式としました。

当時、無量光院は平泉の中心部にあり、この近くに政庁である平泉館があったと史書「吾妻鏡」が伝えています。

しかし、何度も火災に遭い、建物は焼失してしまいました。現在は土塁や礎石が残っているのみです。

1952年に発掘調査が行われ、本堂や庭園の規模が判明しました。東西は約240m、南北約270m、面積は約6.5haあったそうです。これは平等院よりも大規模で、吾妻鏡の記録と合致しました。

2011年に世界遺産に登録されたことをきっかけに、庭園と寺院の本格的な復元が検討されています。

今は建物や庭園はありませんが、これを読んでから訪れていただけたら、その歴史が偲ばれることと思います。構成遺産のひとつとして、ぜひ見に行ってみてくださいね。

「無量光院跡」のデータ

国名 日本
世界遺産名平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-
名称無量光院跡

 

タイトルとURLをコピーする

 

感想・コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です