ムハンマド・アリー・モスク
(カイロ歴史地区)
ムハンマド・アリー・モスクは、エジプトの世界遺産「カイロ歴史地区」にあるシタデル(城塞または山城)内にあります。
ムハンマド・アリー・モスクとは
ムハンマド・アリー・モスクは、シタデルの中で最も壮大な建物です。エジプト最後の王朝ムハンマド・アリー朝を興したムハンマド・アリーの命により1830年から27年の歳月をかけて建設されました。ムハンマド・アリーは、ナポレオンの侵略からエジプトを救い、エジプトの近代化に貢献した王として名高い人物です。
ムハンマド・アリーの命により建設されたムハンマド・アリー・モスクは、トルコ・イスタンブルから建築家を招き、アヤソフィアを真似て建設されました。そのため巨大なドームを複数持ち、鉛筆形の2本のミナレットをもつエジプトにある他のモスクではほとんど見られないモスクとなっています。
ムハンマド・アリー・モスクの内部
ムハンマド・アリー・モスクは、内部も大変素晴らしく見るものを魅了する内装となっています。
大きなシャンデリアに、たくさんのランプが内部を飾り幻想的な雰囲気を醸し出し、そしてそれらを取り巻くようにステンドグラスが配されています。
カイロ歴史地区にある他のモスクの中でも、内装の美しさは突出しています。
ムハンマド・アリー・モスクの中庭
ムハンマド・アリー・モスクの見所の一つに、中庭があります。ここには、にルクソール神殿(エジプトの世界遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡」)のオベリスクと交換にフランス政府から贈られた時計台があります。オベリスクは、今もパリのコンコルド広場にありますが、ムハンマド・アリー・モスクの時計は、現在では動いていません。
ムハンマド・アリー・モスクがあるシタデル
ムハンマド・アリー・モスクがあるシタデルには、ほかにスレイマン・パシャ・モスクや軍事博物館などがあります。またシタデルは、カイロ市内を見渡せる絶景ポイントでもあります。モスクだけでなく、シタデル内の探索もオススメです。
「ムハンマド・アリー・モスク」のデータ
国名 | エジプト |
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世界遺産名 | カイロ歴史地区 |
名称 | ムハンマド・アリー・モスク |