アムル・イブン・アル=アース・モスク
(カイロ歴史地区)
アムル・イブン・アル=アース・モスク(ガーマ・アムルとも呼ばれる)は、エジプトの首都カイロにあります。「聖ジョージ教会」や「聖セルジウス教会」などが残るオールドカイロ、「アズハル大学」などがあるイスラム地区旧市街などとともに、カイロ歴史地区として1979年に世界遺産に登録されました。
アムル・イブン・アル=アース・モスクとは
アムル・イブン・アル=アース・モスクは、エジプト初であり、かつアフリカ初のイスラム寺院として642年に建設されました。アムル・イブン・アル=アースという名は、641年にエジプトを征服したアラブ軍総司令官アムル・イブン・アル・アースに由来しています。また、アムル・イブン・アル=アースが建設された場所は、かつてビザンツ軍の拠点バビロン城を攻める際に建てたテント(フスタート)があった場所に建立しました。
建設当時のモスクは、日干しレンガの壁、屋根にはヤシの葉を葺いただけの質素なもので、イスラムの特徴であるミナレットはありませんでした。しかし、首都であるフスタートが繁栄するにつれ、イスラム教徒も増え、アムル・イブン・アル=アース・モスクも拡張され、ミナレットも建設されました。その後、アムル・イブン・アル=アース・モスクは、火災や地震などによって修復再建を繰り返し、現在の姿の大部分が18世紀に建築されたものです。
アムル・イブン・アル=アース・モスクは、男性と女性入り口が別々となっています。また、あくまで厳粛な祈りを捧げる場であることを忘れず、腕や肩が隠れる服装で訪れてください。
「アムル・イブン・アル=アース・モスク」のデータ
国名 | エジプト |
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世界遺産名 | カイロ歴史地区 |
名称 | アムル・イブン・アル=アース・モスク |