モンサンミッシェル修道院



モンサンミッシェルの修道院は、フランスのモンサンミッシェルの中でも一番上に建っており、世界遺産「モンサンミッシェルとその湾」を構成している建築のひとつです。修道院まではモンサンミシェル大通り(グランド・リュ)を歩いていきます。

モンサンミッシェル修道院の歴史

photo credit: IMG_2897 via photopin (license)

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708年、アヴランシュ司教オベールが、夢の中で大天使ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」というお告げを受け、礼拝堂を造ったのがモンサンミッシェルの始まりといわれています。

そして966年にノルマンディー公リシャール1世がベネディクト会の修道院を造りました。火事や崩壊などで増改築を繰り返し、13世紀にほぼ今の形となり、カトリックの聖地として多くの巡礼者を受け入れてきました。14世紀には英仏百年戦争に巻き込まれ、要塞として機能しました。

18世紀末、フランス革命が起こると、1863年までは監獄として使われ、荒廃してしまいます。しかし、文豪ヴィクトル・ユゴーの訴えにより、ナポレオン3世が修道院としての機能を回復しました。

モンサンミッシェル修道院の見どころ

修道院はゴシック様式が主ですが、ノルマン様式、ロマネスク様式など異なる建築様式を随所に見ることができます。

ラ・メルヴェイユ

モンサンミッシェルの北面にあるゴシック様式の3階建ての建築です。装飾の美しさ、17年という短い期間で建てられたということから「ラ・メルヴェイユ(驚異なるもの)」という名前が付けられました。

回廊

photo credit: DSC_3846.JPG via photopin (license)

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ラ・メルヴェイユの3階部分には中庭があり、周囲を回廊が囲んでいます。ここは神の空間ともみなされ、修道士たちは瞑想しながらここを歩いたといいます。

回廊の柱は、2本の柱で一組の列柱となっており、その柱が少しずれて建てられています。これによって、回廊が永遠に続くかのような錯覚をもたらすそうです。

食事室

3階部分には、他に修道士たちの食事室があります。ベネディクト会の戒律は非常に厳しく、食事時も無言でいなければなりませんでした。

迎賓の間

2階には、王族や貴族など身分の高い信者を受け入れた迎賓の間がありました。

騎士の間

モンサンミッシェルの修道院|モンサンミッシェルとその湾 (3)

騎士の間は、王族や貴族の従者たちのためのものです。普段は修道士たちの仕事部屋として使われていました。

修道院付属聖堂

photo credit: IMG_3819 via photopin (license)

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1000年から1010年にかけて建てられました。尖塔の先端には黄金のミカエル像が設置されています。1897年にエマニュエル・フレミエによって作られたもので、右手に剣、左手に秤を持っています。

身廊

photo credit: DSC_3836.JPG via photopin (license)

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祭壇を安置する身廊は、建造時はロマネスク様式でしたが、1421年に崩壊し、百年戦争の後にゴシック様式で再建されました。とても天井が高く、厳粛な雰囲気です。

聖堂は80mの土台の上に建っており、この土台の下には礼拝堂があって聖堂を支えています。柱は6mの太さがあり、太柱の礼拝堂とも呼ばれています。

修道僧の納骨堂があった場所には、大きな車輪があります。これは牢獄だった時に使われていたもので、囚人の食糧を運搬したそうです。

西のテラス

修道院の西のテラスは、モンサンミッシェルの中でも指折りの絶景スポットです。

南にはクレノン川の流れ、北には満潮時に海面となる砂浜があり、一面の大海原を眺めることもできます。ブルターニュからノルマンディーの海岸線が見渡せる風景は、海の様子が時間を追って変化していき、見る者の目を飽きさせません。

 

モンサンミッシェルというと、その外観のインパクトのために内部をさらっと流して見てしまいがちなのですが、ここが歩んできた歴史を踏まえて見ていくと、いっそう面白いものになりますよ。

フランスの世界遺産 モンサンミッシェルとその湾

 

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