7つの世界遺産を生んだガウディのライバルたちのモデルニスモ建築物5選|世界遺産オンラインガイド

モデルニスモ建築物5選

モデルニスモとは、1900年前後にフランスで流行した「アールヌーヴォー」という新芸術に類似したカタルーニャ独自の新しい芸術様式。カタルーニャはバルセロナを州都とするスペインの州の名前です。モデルニスモにはマドリードの中央政府に対して、カタルーニャ州独自のアイデンティティを確立しようとする思想的運動という一面もあわせもっているのです。

モデルニスモで一番の知名度を誇るのはアントニオ・ガウディ。サグラダファミリアを始めとする7つの建築物が「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産に登録されています。

ガウディの作品以外にも秀逸なモデルニスモ建築物はまだまだあります。世界遺産に登録されていないものもありますが、5件ご紹介します!バルセロナを訪れた際には是非観に行ってみてください!

カサ・リェオ・モレラ

バロセロナ市の目抜き通りであるグラシア通りを象徴する建築物の一つ。モデルニスモ建築家のリュイス・ドメネク・イ・モンタネールにより、1902年~1905年に改築が行われました。その後内戦でダメージを受けましたが1908年代に地元有名建築家オスカル・トゥスケが改築しました。

市の芸術建築コンテストで表彰された花をモチーフにしたタイルやいくつもの柱で支えられた屋上にある冠のような塔が特徴的です。2階以上の全ての曲線バルコニーや円柱には細部にまで彫刻が施されとてもエレガントです。

3階のバルコニーには、面白い彫刻があり、当時発明された蓄音器や電話、電気、カメラなどを持った女性の4つの像が浮き彫りになっています。

現在は外観のみで原則内部は見ることができませんが、ガイドツアーでは見ることができ、当時の巨匠たちが装飾を施したモザイク、ステンドクラス、彫刻、天井などが美しい2階が必見!一階には高級ブランドのロベエがあります。

装飾の華やかさと曲線の美しさが、モデルニスモ建築の魅力を感じさせる建物です。

ラス・プンシャス集合住宅

1905年にテラーダス姉妹の依頼で、最後のモデルニスモ建築家といわれるジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクによって建設されたモデルニスモ建築。ディアゴナル通り沿いにある3件の広大な建物は、中世ヨーロッパゴシック様式の建築スタイルで、各党に1つ6本の小塔を持っているのが特徴。空に向かって聳え立つ小塔の先端の鋭さから「針の家」と命名されました。現在も集合住宅として使われているので内部見学はできません。

外観は、赤茶色レンガ造りのお城のような雰囲気が人気を呼んでいます。窓枠に施された彫刻やベランダの装飾が見事!入口の花柄のステンドグラスもキュートで木の枠とマッチしてとてもナチュラリーです。3つの住宅の上に飾られる絵も見る価値ありで、その中の一つにはカタルーニャの守護聖人サン・ジョルディが描かれています。

ガウディやモンタネールのような華やかさはありませんが、柱など細部にまで落ち着いた彫刻や装飾がされています。カダファルクが手掛けるモデルニスモ建築の中でも一番有名な建築物は見る価値ありです。

カサ・アマトリェー

1898年~1900年に建設された、カサ・バトリョに隣接する都会風なゴシック様式の建築物。こちらも、ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクによって建設されたモデルニスモ建築です。1797年に創業したスペイン最古のチョコレート屋でチョコレート王と呼ばれたアントニ・アマトリェーの豪邸。

隣にある世界遺産のガウディ作のカサ・バトリョに目が行きがちですが、こちらが建てられた後、ガウディが増改築することになりかなり意識していたといわれています。

photo credit: Casa Amatller via photopin (license)

photo credit: Casa Amatller via photopin (license)

色鮮やかなフランダース式の三角屋根と浅彫りの彫刻を施した壁面が目を引きます。窓枠やバルコニーの彫刻がとても美しく魅力的です。入り口にはサン・ジョルディ伝説の彫刻があり、龍と戦っている様子が描かれています。独特の色合いの壁面のユニークさも見ものです。

1階は自由に入ることができます。ステンドグラスが壁面や天井に施されているのが印象的。扉や壁の照明などにも繊細な彫刻が施されています。またオブジェも豪華でブルジョア向けの建物だということを改めて感じます。

この建物は、細部をじっくり見ることで更なるモデルニズムの魅力を感じることができる建築物です。

世界遺産 カタルーニャ音楽堂

カタルーニャ音楽堂は1905年~1908年にモデルニスモを代表する建築家の一人、リュイス・ドメネク・イ・モンタネールによって建設されたムデルニズマ様式(アール・ヌーヴォー)のコンサートホール。地元の有名合唱団オルフェオ・カタラの本拠地として建てられた、彼の最高傑作と呼ばれるモデルニスモ建築物です。

世界遺産 サン・パウ病院

サン・パウ病院は銀行家パウ・ジウの寄付で、1401年からバルセロナにあった6つの病院を合併し、1902年から28年の歳月をかけて造られた病院です。正式名称はサンタ・クレウ・イ・サン・パウ病院といい、2009年まで病院として活躍していました。バルセロナ市内の14万5千㎡の敷地内に48の建物が並ぶ巨大病院。

「モデルニスモ建築物5選」のデータ

   
国名 スペイン
世界遺産名アントニ・ガウディの作品群
名称 モデルニスモ建築物5選
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