ミラベル宮殿
(ザルツブルク市街の歴史地区)
オーストリアの世界遺産「ザルツブルク市街の歴史地区」に含まれているミラベル宮殿は、ザルツブツク市街の新市街、ザルツァハ川沿いにあります。
ミラベル宮殿とは?
ミラベル宮殿は、17世紀初めに大司教ヴォルフ・デートリッヒ・フォン・ライテナウが愛人サロメ・アルトのために建てた宮殿で、創建当初は、愛人アルトの名に因んで「アルテナウ宮殿」と名付けられていました。1611年に大司教デートリッヒが失脚すると、後任の大司教によって「ミラベル宮殿」と改名されました。
ミラベル宮殿は、1818年に大火災に遭い、大部分を消失してしまいます。現在の建物は、その後再建されたものです。その大火災の中でも残った部屋もありました、それが宮殿内において、見どころの一つでもある「大理石の間」です。この大理石の間は、ザルツブルクが生んだ神童モーツァルトが演奏を行った場所で、現在も、定期的に演奏会が開かれています。
色とりどりの花々と彫像のハーモニー
ミラベル宮殿のもう一つの見どころが、宮殿付属の庭園です。ミラベル庭園は、オーストリアのバロック建築の巨匠ヨハン・フィッシャー・エルラッハによって17世紀に造られました。ペガサスなどギリシャ神話がモチーフになっている彫像や花壇、噴水が配置されており、優美な雰囲気を醸し出しています。また、この庭園は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のドレミの歌のシーンで使われた事でも有名です。
「ミラベル宮殿」のデータ
国名 | オーストリア |
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世界遺産名 | ザルツブルク市街の歴史地区 |
名称 | ミラベル宮殿 |