三重津海軍所跡
(明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業)
「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産である三重津(みえつ)海軍所跡は、佐賀県佐賀市早津江川(はやつえがわ)の西河川敷にあります。
三重津海軍所跡とは?
佐賀藩は、江戸時代、幕府の命により福岡藩と交代で長崎港の警備にあたっていました。1808年のフェートン号事件や1840年のアヘン戦争などの出来事を目の当たりにした佐賀藩は、欧米からの脅威に対抗するため藩士を長崎の海軍伝習所へ派遣し、造船技術を学ばせ、洋式海軍の創立や艦隊の整備を進めていきました。
そして、1858年海軍教育や船舶技術の獲得と実践と行う施設として設立したのが三重津海軍所でした。国産初の実用蒸気船「凌風丸(りょうふうまる)」が建造さたのも、三重津海軍所です。三重津海軍所跡は、船舶関連技術の発展に大きな影響を与えた貴重な資産で、日本の近代造船の礎を築いた場所です。また、三重津海軍所跡には、日本の伝統技術と自然の力を生かして作った国内最古のドライドック(乾船渠)が地中に眠っています。
現在、周辺は佐野記念公園として整備されており、園内の佐野常民記念館では、海軍所周辺の風景をジオラマで見ることができます。
「三重津海軍所跡」のデータ
国名 | 日本 |
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世界遺産名 | 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 |
名称 | 三重津海軍所跡 |