メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂
(メキシコシティ歴史地区とソチミルコ)
メキシコの世界遺産「メキシコシティ歴史地区」にあるメキシコシティ・メトロポリタン大聖堂は、アメリカ大陸の中で最大のキリスト教建造物です。
メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂とは
メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂は、16世紀アステカ帝国を滅亡に追い込んだスペインのエルナン・コルテスの命によって建てられた巨大建造物です。
コルテスは、アステカ帝国征服後、スペインの植民地ヌエバ・エスパーニャ(意味:新スペイン)の首都建設に着手しました。かつてアステカ帝国の首都だったテノチティトランは、徹底的に破壊され、その跡地に中央広場、宮殿などが建設されます。その建設された建物の一つが大聖堂でした。
1525年に建設が始まったメキシコシティ・メトロポリタン大聖堂は、当初は木造に草葺き屋根の質素な造りでした。しかし、新大陸の中心に相応しい大聖堂をという声が次第に高まり、1563年に古い建物を壊し、新たな大聖堂の建設が始まりました。
スペインから著名な建築家が何人も招聘され建設されたメキシコシティ・メトロポリタン大聖堂は、完成までに250年を要し、ゴシック、ルネサンス、バロック、新古典主義などの様式が混在するカテドラルとなりました。
メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂内部
メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂の中には多くの礼拝堂と祭壇、絵画・彫刻、聖歌隊席などがあります。中でも、毒薬のキリストは有名で、言い伝えでは、毒に侵された信者から毒を吸い取ったため肌が浅黒くなったといわれています。
メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂は、現在地盤沈下の危機に瀕しています。もともと、テスココ湖の小島を中心として築かれたアステカ帝国の首都テノチティトランの上にさらに都市が築かれたため地盤が弱かったと考えられます。現在も建物自体は傾いており、懸命な補強作業が行われています。
「メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂」のデータ
国名 | メキシコ |
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世界遺産名 | メキシコシティ歴史地区とソチミルコ |
名称 | メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂 |