マスジェデ・イマーム
(エスファハーンのイマーム広場)
マスジェデ・イマームは、1979年にイランの世界遺産として登録された「エスファハーンのイマーム広場」の構成資産のひとつです。
マスジェデ・イマームとは
マスジェデ・イマームは、エスファハーンを象徴するイマーム広場の南にあり、サファヴィー朝アッバース1世の命により1612年に着工し、1630年に完成しました。イスラム芸術の最高峰であると同時に寺院建築を極めたサファヴィー朝を代表する建築物と称されるマスジェデ・イマームは、巨大ドームと4つのミナレットが特徴的で、その名に相応しい造りとなっています。
マスジェデ・イマームを訪れて、最初に圧倒されるのがイマーム広場に面した、高さ26mのイワーンです。完成に5年の歳月が費やされ、建物のあらゆる場所には美しく彩ったタイルがあり、天井には「ムカルナス」と呼ばれる、鍾乳石(スタラクライト)を模した装飾が施されています。
内部には、マスジェデ・イマームの見どころのひとつ、高さ47mの巨大な青いドームを戴く礼拝堂があります。礼拝堂のドームは上下2重構造となっており、彩色タイルのモザイクやアラベスク模様で飾られています。また、ドームを支える鼓胴部には、「コーラン」の章句が刻まれており、豪華絢爛な装飾はアッラーが信徒に約束した「楽園」をこの世に再現しようとしたものです。
「マスジェデ・イマーム」のデータ
国名 | イラン |
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世界遺産名 | エスファハーンのイマーム広場 |
名称 | マスジェデ・イマーム |