マルクスブルク城



ブラウバッハの南側に位置する、170mの高さの岩山の上に聳える右岸の古城。中世の古城の中で、戦乱による破壊を唯一免れた幸運なお城です。一度も敵に攻略されたり破壊されたことがなく、現在も13世紀前半ごろのお城の姿を完全に残しています。

1900年以降ドイツ城郭協会が所有し、保存・修復・管理しながら一般公開されています。ツアーで見学が可能で、寝室や牢獄、中世の武具などが展示されています。

マルクスブルク城とは

photo credit: Marksburg via photopin (license)

photo credit: Marksburg via photopin (license)

1200年ごろエプスタイン伯爵によって、防衛と税関の施設として建てられた城塞です。この頃のお城は、現在の主塔の下の部分だけが完成し、ブラウバッハ城と呼ばれていました。1231年にロマネスク様式の城として完成後に、マルクスブルク城と呼ばれるようになったといわれています。

1283年にはカッツェネルンボーゲン家が相続し、何度も改装されゴシック様式をミックスした、難攻不落の堅固な城になったといわれています。

カッツェネルンボーゲン家が1479年に断絶後15世紀には、ラインフェルス城やカッツ城と共にヘッセン方伯家の所有となりました。17世紀には大砲が急激な進歩を遂げたことにより、外郭に堅固な堡塁を取り付け、砲台を備えた要塞に改造されました。内郭についてはほぼ中世のままだったと伝えられています。

30年戦争の時も不落の城で、1803年にはナポレオンはこの城をヘッセン方伯家から没収しました。ヘッセン方伯家とも友好関係にあったナッサウ候家に後を譲るとのこともあり、無傷だったといわれています。

マルクスブルク城 外壁の様子

2重の外郭に囲まれその真ん中に高い城(本城)があり、5重の城門を突破しないと城まで辿り着けなくなっています。

第一の門は跳ね橋門。次が屈曲したトンネル状の通路。侵入してきた敵を頭上や側面から狙い撃ちに出来る仕掛けが施されています。次は3層になった城壁と塔の下をくぐり、4つの城門と重装備にはびっくりさせられます。

photo credit: Marksburg via photopin (license)

photo credit: Marksburg via photopin (license)

岩場を砕いて造られた騎馬階段を上がると砲庭があり、大砲がライン川に向けて備えられています。また、城壁の間の通路には、薬草や野菜が植えられた畑があり、落ち着きを感じます。

マルクスブルク城 本城の様子

photo credit: marksburg4 via photopin (license)

photo credit: marksburg4 via photopin (license)

本城は三角形になっており、その中心には高さ39mのベルクフリート(大塔)が聳えています。出入口は地上より8mも高い3階に取り付けられ、梯子をかけて上り下りしていたため、敵が辿り着くのも至難の業。守りも堅かったようです。

1階と2階は窓がなく厚い石塀に囲まれた暗い空間で、石廊や倉庫として使われていました。石廊の出入口は天井に開いた丸い穴のみ。捕虜や罪人はロープで降ろされ、逃げることなど一切できませんでした。

礼拝堂

本城には礼拝堂が一つだけあり、聖マルコが祀られています。マルコスブルクという城の名前は、ここから生まれました。壁にはフレスコ画、マリア像もあり古びた礼拝堂は時の流れを感じます。

マルクスブルク城 居館

城壁に接したところに14世紀に建てられたゴシック様式の居館があります。ここには大きな暖炉と大広間があります。暖炉では大きな牛を一頭丸焼きにすることができたようです。当時賓客を迎えた時は、メインとして牛の丸焼きが豪華なもてなしとして出されていたようです。

歴史博物館

photo credit: Marksburg via photopin (license)

photo credit: Marksburg via photopin (license)

城壁の内側には貯水槽やパン焼釜もありましたが、1705年に壊された後、木組みの建物が建てられました。現在は歴史博物館となり、ローマ時代から近代までの武具を身に着けた人形などが並んでいます。窓になっている部分を見ると城壁の厚さが3m以上あったということも見られます。

地下には馬屋もあり中世に拷問や処刑、刑罰で使われた道具が並べられています。また、鍛冶の部屋も当時の様子が顧みられ見応えがあります。

photo credit: Marksburg via photopin (license)

photo credit: Marksburg via photopin (license)

外郭の砲台の上から見下ろすブラウバッハの街並みはとても趣があり、素敵な景色です。


 

まとめ

ガイドツアーはドイツ語ですが、英語のガイドブックと日本語の解説書もレンタルされています。白く輝くお城は端正な佇まいからは、想像できないほど強固なお城で見応えがあります。もちろんライン川からみる、緑の山の上に立つ姿も壮麗。13世紀に建てられた中世の古城は必見のスポットです。

ドイツの世界遺産 ライン渓谷中流上部

 

この記事をシェアする



 

こちらもどうぞ!

感想・コメント
感想、体験談などございましたらお願いします!
体験談・レビュー・価値ある情報などは記事内に移動することがございます。皆さまの情報をお待ちしております。

メールアドレスが公開されることはありません。

▲一番上へ

世界遺産を名前から探す