港務局
(マカオ歴史地区)
港務局は中国・マカオ特別行政区にあり、世界遺産「マカオ歴史地区」を構成する建築のひとつです。
港務局とは?
港務局は、現在は海事水務局のオフィスビルとして使用されています。元々は1874年に建設されたものです。
当時、欧米列強はこぞって中国へ進出してきました。そのため、ポルトガル本国はマカオの治安を維持するために警察部隊を置いていましたが、それを補強するために当時植民地であったインドのゴアからムーア人の部隊を呼び寄せたのです(ムーア人は、北西アフリカ出身のいわゆるベルベル人のことで、イスラム教徒です)。
港務局の建物は、イタリア人カッスートが設計しました。インド・ムガール帝国の建築要素を反映し、モスクにも見えるイスラム風の新古典様式です。建物は回廊に囲まれており、風通しが良く、多雨多湿のマカオの気候に合っています。
現在は回廊とロビーのみが一般公開されていますが、全面公開も検討されているといいます。夜はライトアップされてとても綺麗ですよ。
「港務局」のデータ
国名 | 中国 |
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世界遺産名 | マカオ歴史地区 |
名称 | 港務局 |