マドレーヌ寺院
(パリのセーヌ河岸)
フランス、パリのマドレーヌ寺院はアテネのパルテノン神殿を思わせる風格と力強さが魅力的な寺院。コンコルド広場とパレ・ガルニエの間にありパリの中心部に位置しています。「パリのセーヌ河岸」として世界遺産に登録されています。
52本ものコンクリート洋式の円柱に囲まれたギリシャ神殿を思わせる佇まいの、聖女マグダラのマリアを祀ったカトリック教会で、大統領もここの教区民になることでも有名。
マドレーヌ寺院の建設
マドレーヌ寺院は1764年、ルイ15世によって着工されましたが、建築家たちが次々と他界し撤去や設計の変更を繰り返すうちに、フランス革命がはじまりとうとう工事が中断され、ナポレオン1世の命によりフランス軍を讃える古代ギリシャ風の大殿堂として再建築がはじまりました。
完成したのは1842年、ナポレオン失脚後であったため、神殿スタイルはそのままでカトリック教会に戻されました。
マドレーヌ寺院正面のレリーフ
幅43m、奥行108m、高さ30mと巨大な寺院の正面の破風を飾るレリーフは、ミシュラン・ルメールの「最後の晩餐」。その堂々たる姿は圧巻です。
マドレーヌ寺院 内部
重さ3トン以上あるといわれるブロンズの扉の中には、高い天井と単親廊形式で外観からは考えられないほど荘厳な雰囲気の教会らしい空間が広がっています。
また、3つのクーポール(円天井)には聖マグダラのマリアが迫害し続けるイエスの足を洗って振りかけた香油と壷が共に描かれています。
祭壇奥には天に召されるマグダラのマリア像(「聖マグダラの歓喜」)が配され、まるでマリアに抱かれているような感覚にとらわれとても感動的です。入り口すぐにある大理石の像「キリストの洗礼」(リュード作)も合わせて見ることができます。
美しいステンドグラスはもちろんみる価値ありですが、運がよければ聖歌隊の讃美歌を聞くこともできます。
教会の入口の階段を登らずに手前を右に入ると、ボランティアによる食堂があります。前菜、メイン、デザートかチーズを食べられます。料金は会員€8と年会費€5ほど。食事が終わると奥にあるサロンに行き、€0.6で珈琲、紅茶、ハーブティーがいただけます。また、ギャラリーもあり定期的に様々な展覧会が行われています。こちらも色々な展示が行われるので思い出に訪れてみてはいかがでしょう。
寺院を挟んで反対側にはマドレーヌ花市場や高級食材を集めたお店が並んでいます。キャビア、トリュフ、カスピアなど種類も豊富。観光の記念に寄ってみるのもおすすめです。
「マドレーヌ寺院」のデータ
国名 | フランス |
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世界遺産名 | パリのセーヌ河岸 |
名称 | マドレーヌ寺院 |