ルーヴル美術館
(パリのセーヌ河岸)
世界中から年間600万人以上が押し寄せるパリのルーヴル美術館。ここで目を奪われるのは、所蔵品の絵画や彫刻だけではありません。
訪れる人はまず、東西約700m、 南北約300mにわたる建物の壮大さに圧倒され、柱や彫像で装飾されたフランス・バロック様式建築の重厚さや、豪華な天井画に息をのみます。
フランスの世界遺産「パリのセーヌ河岸」として世界遺産に登録されています。
ルーヴル美術館の歴史
美術館としての開設は1793年ですが、ルーヴルそのものはそれ以前の約600年間、王の宮殿として使われていたのです。
歴代の君主たちは自らの偉大さを誇示するべく、宮殿の増改築を繰り返しました。時代とともに発展を遂げたルーヴルの歴史は、パリの歩んだ歴史そのものなのです。
12世紀末、王宮がまだシテ島にあった頃 、パリは隣国の侵攻に脅かされていました。中でも脅威だったのが、英仏両国に領土をもつノルマンディーのプランタジネット家でした。1190年、カペー朝のフィリップ2世はパリを守るために街を囲む城壁を造らせました。
特に、ノルマンデイ ーに通じるセーヌ右岸には、濠や天守を備えた要塞を建設し、防備を強化しました。 これがルーヴルの始まりです。 ところが、この要塞は一度も攻撃を受 けることなく、事実上役目を終えてしまいます。そこで、歴代の王はルーヴルを離宮として使い始めたのでした。
ルーヴル美術館は、ロシアのエルミタージュ美術館とニューヨークのメトロポリタン美術館と並ぶ世界三大美術館と言われています。
ルーヴル美術館の有名な作品たち
ルーヴル美術館には「ミロのヴィーナス」、「モナ・リザ」、「サモトラケのニケ」など世界的に有名な作品が数多くあります。1989年に建てられた中庭の中央にあるガラスのピラミッドも有名です。
モナ・リザ
サモトラケのニケ
ミロのヴィーナス
「ルーヴル美術館」のデータ
国名 | フランス |
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世界遺産名 | パリのセーヌ河岸 |
名称 | ルーヴル美術館 |