楽山大仏
(峨眉山と楽山大仏)
楽山大仏は、中国四川省楽山市にあり、長江の支流である、岷江、大渡河、青衣江の合流地点に位置します。峨眉山と共に、世界遺産に登録されました(峨眉山と楽山大仏)。
楽山大仏とは?
803年に、完成したこの大仏は、高さが71m(奈良の大仏の5倍)あり、世界最大級の大きさです。磨崖仏といい、崖を削って作られました。
楽山大仏の建立
当時、楽山付近は、塩業で栄えていました。しかし、交易の際に利用する支流の流れが早く、たびたび水難事故や氾濫が起こり、人々は困っていたそうです。
そんな折、海通という僧が、河を沈めるために大仏を建立しようと思い立ちました。資金が不足していましたが、それは人々のお布施によってまかなわれ、90年の歳月を費やして、ついに大仏は完成したのです。
途中で海通は亡くなりましたが、彼の遺志は師弟に受け継がれました。
河はめでたく鎮まりましたが、これは、大仏建立の際に出た土砂を川底に流し込んだおかげで、結果的に治水工事となったためだそうです。
現在の楽山大仏は、むき出しの状態で風雨にさらされていますが、完成当初は木造の建物に覆われており、金箔と彩色が施されていたそうです。さぞかし神々しい大仏だったのでしょう。
「楽山大仏」のデータ
国名 | 中国 |
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世界遺産名 | 峨眉山と楽山大仏 |
名称 | 楽山大仏 |