ユダヤ人街
(コルドバ歴史地区)
メスキータの北側に広がるユダヤ人街は、かつて、スペインの政治経済を支える存在であったユダヤ人によって造られました。
迷路のように入り組んだ路地の両側には、花の小鉢を飾った白壁の家が並び、各家にはアンダルシアの暑い夏を快適に過ごすための中庭があります。街の西側には、1314年に建てられたシナゴーク(ユダヤ教の礼拝所兼学校)があり、内観はイスラム色が強く、漆喰の壁には幾何学模様の彫刻が施されています。
イスラムの歴代の支配者に厚遇され、地位を保持していたユダヤ人ですが、1492年にレコンキスタが完了すると、その地位は一変します。レコンキスタ終了後、イサベル1世とフェルナンド2世のカトリック両王によって、ユダヤ人追放令が発布されます。それにより、この街からユダヤ人は姿を消します。
コルドバのパティオ祭り
現在、コルドバでは毎年5月に「コルドバのパティオ祭り」が開催されています。パティオ祭りは、無形文化遺産条約に登録されており、世界中から多くの観光客が訪れています。ユダヤ人街には何度も賞を受賞した中庭があり、毎年多くの観光客の目を楽しませているそうです。
「ユダヤ人街」のデータ
国名 | スペイン |
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世界遺産名 | コルドバ歴史地区 |
名称 | ユダヤ人街 |