旧集成館機械工場
(明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業)
鹿児島県鹿児島市にある旧集成館機械工場は、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして世界遺産に登録されました。
旧集成館機械工場(尚古集成館)
薩摩藩は、1863年の薩英戦争で西洋の軍事力をまざまざと見させつけられる結果となりました。そのため薩摩藩では、外国人排斥や日本古来の戦い方を改め、西洋の技術を積極的に取り入れる考えへとシフトしていきました。
島津斉彬が手掛けた集成館は、薩英戦争で焼失しますが、その後、島津忠義によって早急に復興が進められます。旧集成館機械工場は、1864年に建設が開始され、翌1865年に完成しました。
旧集成館機械工場は、外観は、煉瓦の代わりに薩摩の溶結凝灰岩が使用されており、別名「ストーンホーム」と呼ばれていました。工場には、オランダの工作機械が輸入され、洋式機械による金属加工、船舶の修理・部品加工が行われました。
1871年の廃藩置県によって旧集成館機械工場は、明治政府に接収され陸軍製造所と改称されます。その後海軍の所管となり、鹿児島造船所と改められます。1877年の西南戦争において打撃を受け、その後民間に払い下げられ、再び1889年からは島津家が所有することになりました。
旧集成館機械工場は、1923年からは島津家所有の歴史資料を展示する尚古集成館(博物館)として生まれ変わり、現在に至っています。
「旧集成館機械工場」のデータ
国名 | 日本 |
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世界遺産名 | 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 |
名称 | 旧集成館機械工場 |