高山寺
(古都京都の文化財)
古都京都の文化財の構成資産の一つである高山寺は、京都駅からバスで約50分、京都市右京区栂尾(どがのお)にあります。高山寺は、奈良時代の開基とされ、1206年に後鳥羽上皇が明恵上人に下賜し、再興された寺です。
高山寺といえば、やはり絵巻物「鳥獣人物戯画」が有名です。鳥獣人物戯画は全4巻からなり、擬人化されたウサギやカエル、サル、空想上の生き物などが描かれ、日本最古の漫画といわれています。現在、高山寺に展示されているものはレプリカで、本物は京都国立博物館と東京国立博物館に保管されています。
石水院
国宝の石水院は、明恵上人が後鳥羽上皇より学問所として賜ったもので、唯一高山寺に残る明恵上人時代の遺構です。石水院は、鎌倉時代初期の寝殿造り様式で、極めて機能的。生活の知恵の結晶ともいえる建築です。
世界初 異宗教間のブラザーチャーチ(兄弟教会)
1965年高山寺は、教皇ヨハネ・パウロ2世の祝福を受け、アッシジの聖フランシスコ教会とブラザーチャーチ(兄弟教会)の約束を結びます。明恵上人と聖フランシスコは、同じ12世紀に誕生し、清貧一途の生涯を送ったことで知られています。その縁により、世界で初めて異宗教間のブラザーチャーチ(兄弟教会)の約束が交わされ、両聖人の遺徳を広く顕彰することとなりました。
紅葉の名所「高山寺」
高山寺は、四季折々の顔を見せてくれる名所です。その中でも、特に秋、紅葉の名所です。表参道の石敷きを歩きながら紅葉を楽しむのもよし、石水院南縁に腰をおろし、そこから眺めるもよし、都会の喧騒から離れ、時間を忘れて過ごすのもいいものですよ。
「高山寺」のデータ
国名 | 日本 |
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世界遺産名 | 古都京都の文化財 |
名称 | 高山寺 |