清水寺
(古都京都の文化財)
京都のマストスポットである清水寺は京都市東山区にあり、「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産に登録されました。
寺名の由来は、寺が建つ音羽(おとわ)山中から湧いて音羽の滝に流れる清水によります。現在は北法相宗の寺で、音羽山中腹に13万㎡の広い敷地を持ちます。伽藍の建築物のほとんどは江戸時代初期の再建になります。
清水寺の歴史
清水寺は、778年に延鎮によって開かれました。平安京遷都以前からの歴史を持つ、数少ない寺のひとつでもあります。798年には、坂上田村麻呂によって伽藍の整備がなされたと伝えられています。
平安時代以降は観音霊場として栄えましたが、1063年以降は何度も火災により焼失しています。
1469年の応仁の乱でも大きなダメージを受けてしまいますが、願阿弥(がんあみ)の尽力により再建されました。
現在の本堂は、1633年に徳川家光の寄進によって再建されたものです。
清水寺境内と見どころ
清水寺の境内はとても広いので、見どころをいくつかご紹介します。
本堂
徳川家光の寄進により再建されたもので、本尊は千手観音立像、両脇の厨子には毘沙門天立像と地蔵菩薩立像が祀られています。しかしこれらはすべて秘仏であり、通常は見ることができません。
そして、「清水の舞台」の語源となった場所があります。この舞台は山の斜面に突き出すようにして建てられており(懸造:かけづくり)、釘も使用されていません。高さはビルの4階くらいになります。元来は本尊に芸を奉納する場所でした。現在も、重要な行事はここで行われています。
仁王門
境内入口にある門で、その色から「赤門」とも呼ばれています。応仁の乱の後、15世紀末に再建されました。たくさんの観光客がまず写真を撮る場所でもあります。
西門(さいもん)
こちらも大きな門で、1631年に再建されました。元々は、平安時代末期ごろには建てられていたと推測されています。
三重塔
847年に創建され、解体修理後は極彩色の文様が鮮やかによみがえりました。高さ30.1mというのは、三重塔としては日本最大級です。内部に大日如来を祀り、密教仏画が描かれています。
奥の院
音羽の滝の真上にあり、本堂や京都市街を見渡すことができる、非常に景色の良い場所です。ここも、本堂と同じく崖の上にせり出しており、構造は懸造となっています。
音羽の滝(おとわのたき)
寺名の由来となった滝です。ここに流れ落ちる清水は、「黄金水」「延命水」と呼ばれました。今でも、恩恵にあずかるために多くの人が訪れます。
伽藍を見て歩くだけでも十分興味深いのですが、清水寺は、フリーペーパーを発行したりインスタグラムで情報発信したりと、面白い工夫をしています。
また、車椅子でも段差なしで境内を一周できるように整備されており、バリアフリーも進んでいるので、みんなが安心して訪れることができますよ。
オフィシャルサイト
http://www.kiyomizudera.or.jp/
「清水寺」のデータ
国名 | 日本 |
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世界遺産名 | 古都京都の文化財 |
名称 | 清水寺 |
参考になりました。
修学旅行が楽しみすぎる