キュー・パレス



世界最大の植物園「キュー王立植物園」の中に佇むレンガ造りのキュー・パレス。英国王室の領地だった植物園の敷地内には現在も王室の館が建っています。1631年にロンドンの商人によって建てられたオランダ風のカントリーハウスで、別名「オランダ・ハウス」と呼ばれています。当時、流行していたオランダ式切妻様式で造られています。

18世紀前半にジョージ3世の兄が借り上げた後、「王宮」となりました。ジョージ3世の治世紀である、1802年の改築により今の形になっています。ジョージ3世夫妻には「最も小さいロイヤル・パレス」として愛されていたそうです。

オランダ風の素敵なパレス「キュー・パレス」

ガーデン内で最も古い建物の内部では、ジョージ3世とその妻シャルロット、子供たちの生活ぶりやイギリスの政治背景などに関する展示がされています。また、18世紀当時のコスチュームを着たスタッフもとても素敵です。

当時の様子を肌で感じる館内

王家の離宮であった1800年から1888年に実際の様子が展示されています。当時の様子を垣間見ることができるので訪れる価値ありです。

農業が好きだったジョージ3世は王族にしては地味な生活振りだったようで、屋敷内は意外と簡素な雰囲気です。

1階にはダイニングルーム、シャルロット妃の寝室や居間、3階には娘たちの部屋などが展示されています。王妃の部屋にはカードゲーム用のテーブルやティーセット、天蓋付きのベッドなどがあり、当時の暮らしぶりを伺えます。

たくさん飾られた絵画の中には、王妃たった一人の孫のヴィクトリア女王の小さいころの絵が飾られています。

また、図書室の壁の下からは壁画が発見されています。約1cmの厚さの漆喰が塗られ、18世紀に流行ったジョージアン風の無地の壁にされていた背景も見られます。

photo credit: Kew: Palace via photopin (license)

photo credit: Kew: Palace via photopin (license)

3階の娘たちの部屋はまだ改装が行われず、幽霊がでそうな雰囲気ですが、これもまた歴史を感じることができます。

18世紀を忠実に再現した別棟

また別棟には、キュー・パレスの別館ロイヤルキッチンがあります。18世紀のキッチンの様子や事務室、貯蔵庫、地下のワインセラーなどが忠実に再現されています。中でも調理用の暖炉には煙突にファンが設置され、当時にしては最新型の機材でかなり魅力的です。

また、お風呂も公開されています。ジョージ3世の精神錯乱は有名な話で、回復期にはここが隠遁所でした。18世紀の頃は精神科医療に氷の水風呂に患者を入れるという治療が行われていたようです。ジョージ3世もここで「水風呂治療」を受けたようです。

まとめ

2006年より一般公開されるようになったキュー・パレスはジョージ3世の生活を垣間見ることができます。当時の時代背景や王族の暮らしぶり、ジョージ3世に興味のある方はぜひ訪れてみてください。

イギリスの世界遺産 キュー王立植物園

 

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