カムペーンペット歴史公園
(スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町)
カムペーンペット歴史公園はタイのカムペーンペット県にあり、世界遺産「スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町」を構成する資産のひとつです。
カムペーンペットは「金剛の城壁」という意味で、ビルマからの侵攻を防ぐ目的で造られたといわれています(城壁は南北2200m、東西500×250m)。それまではチャーカンラーオと呼ばれていました。
カムペーンペット歴史公園とは?
カムペーンペット歴史公園にある寺院・遺跡の歴史は、14世紀にスコータイ王朝のリタイ王がワット・プラシーマハータートという仏教寺院を造ったという記録があります。かつては多くの寺院があったそうですが、1767年のビルマ軍の侵攻によってほとんど崩壊してしまいました。
クメール様式の建造物がほとんど見つかっていないため、影響が薄いと考えられています。そのため、カムペーンペット独自の様式が生み出されてきました。
カムペーンペット歴史公園 城壁内
ワット・プラケーオ
かつての王宮に隣接していたという、カムペーンペット最大級の寺院です。王専用で、僧侶のための場所はありませんでした。
ワット・プラタート
リタイ王が建設した寺院で、中心の仏塔(チェディー)はカムペーンペット独自の様式です。
カムペーンペット歴史公園 城壁外
ワット・プラノーム
ラテライト(紅土)が使われており、大きな柱は1つの岩から切り出されているために継ぎ目がありません。
ワット・プラシーイリヤボート
四面に分かれている壁には、各々の前に仏像(遊行仏・座禅仏・直立仏・涅槃仏)がありましたが、現在はカムペーンペット独自の直立仏だけが残されています。
ワット・チャーンロープ
台座をずらりと取り巻く象の彫刻が特徴です。スコータイ歴史公園、シーサッチャナーライ歴史公園にも同様のモチーフが見られます。
公園内にはカムペーンペット国立博物館があり、発見された遺物の保存と研究が行われています。ヒンドゥー教のシヴァ神の像はとても有名なものなので、ここに来たらぜひ見に行ってみてください。
「カムペーンペット歴史公園」のデータ
国名 | タイ |
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世界遺産名 | スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町 |
名称 | カムペーンペット歴史公園 |