アイアンブリッジ



イギリスシュロップシャー州のセヴァーン川に架けられた世界初の鉄の橋。当初は石か木で造られる予定でしたが、頑丈な鉄骨で造られた橋は現在も現役です。

本当の名前は「コールブルックデイル橋」ですが、アイアンブリッジとの名称が世に広まったことで、この名前で呼ばれています。鉄を使った橋ではアーチを描く橋は珍しく魅力的な橋となっています。

アイアンブリッジは「アイアンブリッジ峡谷」としてイギリスの世界遺産に登録されました。

アイアンブリッジのはじまり

イギリス産業革命後、鉄の大量生産に成功した人々は商品の運搬をスムーズにするためにセヴァーン川に橋を架けることを1755年に計画しました。それが、世界初のアイアンブリッジのはじまりです。アブラハム3世の指揮の下、4年の歳月をかけて1759年に完成しました。

設計は建築家のトーマス・プリチャード。製鉄業者アブラハム・ダービーによって施工されています。総重量は400t、全長60m、幅7m、高さ20mと重厚感のある橋は堂々たる姿を誇っています。

アイアンブリッジの構造

しかし橋の建築はボルトなどが使われておらず木造建築を応用したもので、アーチのつなぎ目部分はくさびなどで造られています。

また、この橋には橋脚が一つもなくアーチのみで支えられています。石のアーチとは違い、長い距離を支える圧縮力に強いという鉄骨の特徴を利用したものです。

完成後のアイアンブリッジ

当初は石炭、石灰石、鉄鉱石などを対岸に運ぶ目的で作られました。橋の建築にあたって、ダービー家は膨大な借金を抱えてしまい、1781年の開通時には通行料を徴収し返済に充てていたようです。

1795年2月にセヴァーン川が大洪水をおこしました。その時に他の橋は全て流されてしまいましたが、アイアンブリッジだけは破壊されることがなく、その価値と安全性を世に知らしめています。1815年ナポレオン戦争が終結した後、製鉄業が廃れてしまい炉も停止してしまいました。

230年経った現在も、保存のため車両の通行は禁止されていますが人が通ることができる現役の橋として活躍しています。

アイアンブリッジのまとめ

photo credit: MDCCLXXIX via photopin (license)

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世界で最初に造られた鉄の橋。230年経つ今も工業技術士のシンボルとして残存しています。現在では鉄の橋は普通に造られていますが、当時は画期的だったのではないかと思います。

鉄の橋といえば無骨なイメージがありますが、装飾なども施されておりデザイン的にも美しい橋といえます。夜ライトアップされた橋は、暗闇に浮かび上がる美しくロマンティックな姿も感動的です。深緑の頃渓谷が緑に彩られる頃がベストシーズンです。

イギリスの世界遺産 アイアンブリッジ峡谷

 

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