旧鹿児島紡績所技師館(異人館)
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

鹿児島県鹿児島市にある旧鹿児島紡績所技師館(通称:異人館)は、日本初の西洋式紡績工場である旧鹿児島紡績所で技術指導を行っていたイギリス人技師の宿舎として建設されました。

1867(慶応3)年に建てられた技師館は、木造2階建て、四面にベランダがあるコロニアルスタイルです。外観は洋風ですが、骨組みは日本式で、内部は完全な日本建築、寸法も「尺」単位になっている和洋折衷の建物となっています。

旧鹿児島紡績所技師館は、当初、銀座レンガ街の設計などにもかかわったトーマス・ウォートルスの設計と見られていましたが、彼は1866年から奄美大島で製糖工場の建設にあたっていたため、現在では紡績所に関係したイギリス人が設計・指導したと考えられています。

旧鹿児島紡績所技師館は、西洋建築の輸入当初に日本各地に建設された同様の建築物のうち、現存する2階建て住居としては最初期のもので、幕末における洋風化建築の進展を示す貴重な遺産として保存されています。

館内には、当時の様子を伝える写真や資料が展示されています。

「旧鹿児島紡績所技師館(異人館)」のデータ

国名 日本
世界遺産名明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
名称旧鹿児島紡績所技師館(異人館)

 

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