タッセル邸
(建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル))
ベルギーの首都ブリュッセルにあるタッセル邸は、2000年「建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル)」の構成資産のひとつとして、世界遺産に登録されました。
建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群には、19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヴィクトル・オルタが建築した4つの邸宅が世界遺産に登録されています。ヴィクトル・オルタは、アール・ヌーボー建築の先駆けとなった人物です。アール・ヌーボー建築は、ベルギーからその後、パリ、ウィーンに伝播していきました。
タッセル邸とは
タッセル邸は、オルタが手掛けた邸宅の中で最も古く1894年に建設されました。
建築に、アール・ヌーボーを取り入れた世界初の作品で、それまでの住宅の空間概念を打破した作品でもあります。
また、当時としては、新素材だった鉄とガラスを大胆に使用し、建物自体が一つの美術作品のように仕上げられています。
タッセル邸は、大学教授であったタッセルの私邸として建てられました。タッセルの要望に沿って設計された邸宅は、正面のドアを入ると、応接室、クローク、邸宅へ続く3つのドアがあり、訪問客が訪れた際は、邸宅へ招き入れるのではなく応接室で対応していたといいます。
タッセル邸は、私邸ということもあり、一般には公開されていませんが、ブリュッセルを訪れたなら、外観だけでもご覧ください。
「タッセル邸」のデータ
国名 | ベルギー |
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世界遺産名 | 建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル) |
名称 | タッセル邸 |