聖墳墓教会
(エルサレムの旧市街とその城壁群)
エルサレムにある聖墳墓教会はキリストの処刑と埋葬、復活の地に建つ聖地としての建造物です。
キリスト教の聖地「聖墳墓教会」
326年、ローマ皇帝コンスタンティヌスの母親ヘレナがエルサレムを訪れました。コンスタンティヌス帝はキリスト教を初めて公認したローマ皇帝です。
キリストが十字架にかけられた場所と伝えられる「ゴルゴダの丘」の場所は、2度に渡るユダヤ戦争、さらにはその後の再開発によって、わからなくなってしまっていました。
そのため、「ゴルゴダの丘」の場所を特定するためにエルサレム巡礼の旅に出たのが、熱心なキリスト教徒であったヘレナだったのです。
ヘレナ一行は磔用の十字架を立てた岩やキリストが埋葬された場所を特定しました。そこでコンスタンティヌス帝はそれぞれの場所に礼拝堂や聖堂を建てさせたのです。
後の1099年にエルサレムを陥落させた十字軍により、ドームに結合したロマネスク様式の聖堂が建設され、聖墳墓教会の基礎が整備されました。
このような経緯で、「ゴルゴダの丘」を覆うように建てられた建物こそ、キリスト教の聖地、聖墳墓教会なのです。
キリストの墓
赤大理石の板
イエスが十字架から降ろされた後、聖骸に香油を塗ったとされる赤大理石の板。
赤大理石の板横にある絵
ギリシャ正教の祭壇
「聖墳墓教会」のデータ
国名 | 中東 |
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世界遺産名 | エルサレムの旧市街とその城壁群 |
名称 | 聖墳墓教会 |