プラトリーノ庭園
(トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群)
イタリアの世界遺産「トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群」の構成資産のひとつ「プラトリーノ庭園」は、フィレンツェから北東へ約15km、アペニン山脈の麓にあります。
プラトリーノ庭園とは
プラトリーノ庭園は、1568年トスカーナ大公フランチェスコ1世の命により造園が始まりました。造園開始から約15年もの歳月を掛けて作られた庭園は、20ヘクタールもの広大な敷地を有し、当時としてはヨーロッパで最大規模の庭園となりました。
プラトリーノ庭園で一番の見どころといえば、アペニンの巨人像です。この巨像は、アペニン山脈の擬人巨像で、高さが約10mあります。作者は、彫刻家ジャンボローニャで、1580年に製作されました。一見、彫刻に見える巨人像ですが、実は建造物で、内部は3層構造となっており、庭園の東屋の役割も担っていたそうです。部屋の内部は、フレスコ画やタイルで装飾された豪華な部屋で、3層目の部屋は、巨人の目の部分が開いており、中から外(外の人からは、分からないようになっているそうです。)を覗けるようにいます。
19世紀プラトリーの庭園は、ロシアの富豪デミドフ家の手に渡ります。庭園は、当時流行だった「イギリス式庭園」に生まれ変わります。そのため、プラトリーノ庭園は、デミドフ庭園(もしくはヴィッラ・デミドフ)とも呼ばれるようになりました。
「プラトリーノ庭園」のデータ
国名 | イタリア |
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世界遺産名 | トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群 |
名称 | プラトリーノ庭園 |