三菱長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン
(明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業)
三菱長崎造船所内、ひときわ目を引く巨大クレーン。「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界遺産に登録されたジャイアント・カンチレバークレーンは、現役で稼働する貴重なものです。
ジャイアント・カンチレバークレーン
ジャイアント・カンチレバークレーンは、日本で初めて建設された電動クレーンで、イギリスのアップルビー社で製造されました。クレーンは大型船舶用装備品の荷重に耐え、電動モーターで駆動される最新鋭のクレーンで、イギリスのマザーウエル社が仮組し、解体された上で輸送されました。
そして輸送されたジャイアント・カンチレバークレーンは、1909(明治42)年、造船所の機械工場付近の飽の浦(あくのうら)岸壁に建設されました。建設にあたっては、マザーウエル社からガードナー・ロジャー技師が派遣され、クレーン設置の監督と技術指導を行っています。
ジャイアント・カンチレバークレーンの解体と再設置
1961(昭和36)年ジャイアント・カンチレバークレーンは、周辺の埋め立てによる拡張工事によって、一度解体されます。そして、現在の場所である水の浦岸壁に再設置されました。
現在、ジャイアント・カンチレバークレーンは、蒸気タービンや大型船舶用の船積み用に使用され、今も現役で稼働しているため、一般には公開されていません。しかし、その姿は、旧グラバー邸付近に設置してある双眼鏡から見ることができます。
旧グラバー邸の観光の際には、ぜひ、ジャイアント・カンチレバークレーンの姿も一緒に、ご覧ください。
「三菱長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン」のデータ
国名 | 日本 |
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世界遺産名 | 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 |
名称 | 三菱長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン |