富士山 芸術の源泉



静岡県と山梨県にまたがる日本最高峰の山・富士山は、富士信仰の対象として人々の尊敬の念を集めるほか、芸術においても大きな存在となっています。

様々な芸術作品に見られる富士山

富士山は、古くからの日本の芸術文化に必ずと言っていいほど題材として取り上げられています。

万葉集の頃から、和歌の歌枕として富士山が登場していました。新古今和歌集の中には、富士山の噴火を詠んだものがあるそうで、すでにこの頃から、火山活動が盛んであったことがわかります。

また、竹取物語では富士山が舞台になるエピソードがありますし、伊勢物語にも登場します。俳句では富士山が季語となっていますし、江戸時代以降には漢詩の題材にもなりました。近現代の文学作品にも、たびたび富士山が登場します。

絵画における富士山

富士山 芸術の源泉 (2)芸術作品において、多くの富士山が登場するのは絵画です。最古のものは、1069年に秦致貞(はたのちてい)によって描かれた「聖徳太子絵伝」で、聖徳太子が黒い馬に乗って富士山を飛び越える様を描きました。当時は、噴火を繰り返すこの霊峰は、まだまだ人々にとっては畏怖の対象でした。

鎌倉時代になると、東海道の往来が増えたため、円錐形で頂に雪をかぶっているより現実の富士山らしいものが描かれるようになります。それから、富士信仰が徐々に浸透していくにつれ、富士曼荼羅図も多く描かれました。

富士講が庶民に絶大な人気を誇るようになった江戸時代、浮世絵にも富士山が現れます。葛飾北斎の「冨嶽三十六景」、歌川広重の「不二三十六景」、「東海道五拾三次」などが描かれ、浮世絵の輸出と共に、ヨーロッパに伝わりました。ゴッホやモネにも影響をおよぼしたそうです。

 

富士山は、信仰の対象であると同時に、尽きないインスピレーションを人間に与えてくれるようです。もし実際に訪れたら、私たちにも何かすごいひらめきが降りてくるかもしれませんよ。

日本の世界遺産 富士山-信仰の対象と芸術の源泉

 

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