フルヴィエールの丘
(リヨン歴史地区)
フルヴィエールの丘はフランス南東部の街リヨンにあり、リヨン歴史地区の一部として世界遺産に登録されています。
フルヴィエールの丘の歴史
フルヴィエールの丘はリヨン市内ほとんどの場所から見ることのできる小高い丘です。頂上には1896年にフルヴィエール大聖堂が建てられ、古代ローマ劇場の遺跡もあります。
古代ローマ時代、ここはルグドゥヌム(神の丘)と名付けられ、リヨン建設の始まりの場所となりました。
そのため、リヨンのシンボル的な存在となっています。
フルヴィエールの丘の建造物
フルヴィエールの丘には、前述の通り、フルヴィエール大聖堂や古代ローマ劇場があります。これらが代表的な建造物です。
フルヴィエール大聖堂
1872年から1896年にかけて献金により建設されたフルヴィエール大聖堂は、ピエール・ボッサン設計のバシリカ式教会堂です。正式名称はノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂といいます。
ロマネスク様式とビザンチン様式が合わさった建築ですが、ゴシック様式は用いられていません。これは当時非常にまれなことだったそうです。
4つの塔と鐘楼があり、聖堂を囲んでいる塔にはそれぞれ「力」「慎重」「正義」「節制」という名前が付けられています。礼拝堂の上部には金色の聖母マリア像が設置されています。
内部はモザイクとステンドグラスで飾られ、使徒ヨハネのクリプト(地下聖堂)があります。
フルヴィエールの古代ローマ劇場
大聖堂から南西へ下ったところにあるフルヴィエールの古代ローマ劇場は、紀元前1世紀に造られました。1万人収容の、ガリア最古の劇場です。古代ローマの繁栄を現在に伝える円形劇場の遺跡です。
毎年夏になると、ここでは「フルヴィエールの夜」というイベントが開かれます。コンサートや演劇が上演されるそうです。
フルヴィエールの丘の上からだと、リヨンの街の構造がよくわかります。ぜひ一度登ってみることをおすすめします。夜になると大聖堂はライトアップされるので、それも見逃せません。
「フルヴィエールの丘」のデータ
国名 | フランス |
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世界遺産名 | リヨン歴史地区 |
名称 | フルヴィエールの丘 |