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フィヨルドランド国立公園

ニュージーランド南島南西部にある1905年に設立した総面積1万2500k㎡の最大の国立公園。太古から変わらない貴重なエリアで自然の驚異を体感することができます。フィヨルドランドという名前は、西海岸に切り込まれた14ものフィヨルド地形に因んでいます。10万年もの歳月を費やし氷河によって削り取られたU字型の深い谷に海水が入り込んだ景色と海からそそり立つ急峻の山々は訪れる人を魅了しています。

また、「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地としても有名です。

アオラキ/マウント・クック国立公園マウント・アスパイアリング国立公園ウェストランド・タイ・ポウティニ国立公園と共に、4つの国立公園から成る世界遺産「テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド」を構成しています。

年間7000mmを超える降水量が作り出すといわれる豊かな自然は、深い原生林を作り出し、一度絶滅したといわれた赤いくちばしのタカや国鳥で長いくちばしをもつ野生のキーウィなど希少種の野鳥も生息しています。

ミルフォード・サウンド

フィヨルドランドで最も人気があるスポット。ラドヤード・キップリングが「世界8番目の不思議」と書き記した地形も有名です。氷河が刻んで作り出した垂直に切り立つ山々が1000m以上に渡り海に落ち込んでゆく壮大な姿はニュージーランドを代表する造形美です。特に1683mの高さを誇るマイター・ピークの勇姿は迫力満点です。

サウンドには道路がないのでクルーズで訪れるのが一般的です。原生林から勢いよく流れ落ちるいくつもの滝やオットセイやイルカなどの野生動物を間近に見ることができます。

ミルフォード・サウンドの見どころ

クルーズ

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ほぼ全ての観光客が参加する、サウンド内を周遊するクルーズ。小さな船では滝や野生動物に近づくことができ大自然の持つ迫力に触れることができます。大きな船では快適な船内でゆったりと景色を堪能できます。美味しいランチを食べながらデッキやラウンジでミルフォード・サウンドの絶景を観賞できます。

スターリン滝

屈指の水量を誇る落差155mの迫力満点の滝。飛沫と水煙の景観や轟音が響く圧巻の滝の姿を体感できます。小さい船では限界まで接近してくれます。この飛沫を浴びると10歳若返るとのジンクスもあります。

フェアリー・フォール

崖から流れ出る滝がいくつも並ぶ幻想的な雰囲気を醸し出すことで人気の滝です。水量が多い日には虹がかかり、2、3日雨が降らないと水が止まってしまうことも。

ボーウェン滝

ミルフォード・サウンド内で最も大きな滝。遊歩道からは160mもの高さから落ちる滝を間近に見ることができサウンドの象徴ともいえる風景です。

ペンブローク山

標高2014mのサウンド内で一番高い山です。かつてフィヨルド全体を覆っていた氷河の一部が残っています。

海中展望台

ハリソン・コーブ・サウンドに作られた、海面下12mの展望室から海中を見ることできるスポットです。雨が多く周囲の山々が造る日陰により、深海に似た神秘的な世界が広がります。海中は淡水と海水の2層から成り、フィヨルドの海の不思議に触れることができます。

ロード

photo credit: Milford Track via photopin (license)

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テ・アナウからミルフォード・サウンドに至る119kmの深い山あいを進む変化に富んだ山岳路です。路線バスも見どころで停車し2時間の道のりを存分に楽しむことができます。深いブナの森林に入ると山の景色が消え、ミラー湖に至ります。晴天の日には湖が鏡となり周りの山が映り込む素敵な景色は必見。U字谷と切り立った岩肌が見えてくるとそこが有名なホーマ・トンネル。18年の月日をかけて1953年に完成したダーラン山脈を貫く、長さ1219mのトンネルです。ここからは曲線に削られた奇岩が連なる、不思議な景観が広がります。

ダウトフル・サウンド

キャプテン・クックがダウトフル・サウンドの深い入り江を見つけたときに「一度入り込んだら再び出られるか疑わしい」と考え、疑わしい湾という「ダウトフル・ハーバー」と書き記したことからこの名前がついています。

ここの起点となるマナポウリの町はかなり小さく、湖岸にモンテールトホリデーパークが観光スポット。周辺にはトランピングルートも設けられています。また、バスに乗ってゆく標高670mのウイルモット峠からのダウトフル・サウンドの眺望を楽しむのもおすすめです。

クルーズ

ダウトフル・サウンドは海岸線の長さ160kmに及ぶ公園内で2番目の大きさを誇るフィヨルドで、絵画のような絶景をクルーズで楽しむのにもってこいのスポット。周囲にはフィヨルド独特の地形が迫り、船のエンジンを止めると静寂に包まれ水面が鏡になり山々の景色を映し出します。

ミルフォード・サウンドの3倍の大きさで、美しい水と山々の景色が織りなす風景の広がりは、訪れる価値を心の底から感じられます。雨の日もまたフィヨルドらしい幻想的な景色も満喫できます。また、人懐っこく芸達者で水族館でおなじみの野生のバンドウイルカやオットセイ、ブルーペンギンなどの野生動物も見ることができます。

オーバーナイトクルーズ

日帰りツアーもありますが、船で一泊するオーバーナイトクルーズもおすすめです。時間に余裕があるのでクルージングの後はカヌーやボートを楽しみ、船上から美しい景色を堪能できます。

もちろんサンセットやサンライズも忘れられない思い出になること間違いなしです。船内にはラウンジもあるので、ニュージーランド産のワインを片手に至福のひと時を過ごせます。観光地化されていないので、ニュージーランド本来の自然に身を投じ静かな時を過ごしたい方はぜひ参加してみてください、

ミルフォード・トラック

ミルフォード・サウンドとテ・アナウ湖を結ぶ全長53.3kmのある、100年以上前に開拓された山道です。全行程は山小屋を繋ぎ、3泊4日で歩きます。トラックの中でも変化に富んだ景色や滝や湖などが点在し、「世界一美しいトラック」といわれています。特に色鮮やかな森と透き通る水が美しく、年間7000人が訪れています。入山制限があるので早めの予約が必要です。

クリントン川に架かる長い橋を渡り、マッキノン峠を越えるコースでは国内最大の落差580mのサザーランド・フォールを訪れ、シダが繁茂した道、最終日のエイダ湖沿いのウォークなど見どころも多いトラックです。

個人で歩けるものとガイドツアー付きの2つの楽しみ方があります。1日40人までの個人ツアーは、雨と変化に富んだフィヨルド独特の道なので避けた方がベスト。ガイドツアーはホテル宿泊が加わり、4泊5日のパッケージになっています。1日50人まで。行程中の食事や寝具も提供され身軽に楽しめるので基礎体力があれば参加可能です。

ルートバーン・トラック

年間1万6千人もの登山客が訪れる人気のトラック。全長約32kmですが、標高458mと532mのスタートから1255mの最高地点まで登り切る起伏に富んだトラックです。起伏に富んでいるので山岳景観も満喫できます。2泊3日のコースですが、山中1泊のみで、来た道をそのまま帰ることも可能です。

ルートバーン・フォールズからの展望やハリス・サドルのシェルター、マッケンジー湖畔からのエミリーピークの展望ではU字谷も見ることができます。全長174mのアーランド・フォールも見る価値ありです。初心者のみで歩くのは難易度が高いコースです。

ケプラー・トラック

テ・アナウ湖とマナポウリ湖との間に聳える山々を巡る約60kmの周回ルート。1988年に整備され小屋は比較的新しく快適です。氷河や広大なU字谷、ブナの森などバラエティーに富んだ壮大な景観とアクセスが便利なことで人気のトラックです。

コントロール・ゲートで水門の上を通り、ブロド・ベイから鬱蒼とした森を歩きます。途中には石灰岩の絶壁も見えます。森林限界に出ると晴れた日には、テ・アナウ、マナポウリの2つの湖を望むことができます。ラクスモー小屋の近くには鍾乳洞やテ・アナウ湖の眺望も素敵です。

まとめ

「世界で一番美しいトラック」といわれるミルフォード・トラックをはじめ変化に富んだ美しい景色が広がる国内有数のトレッキングルートが揃っています。フィヨルドランド国立公園内ならではの手つかずの自然の神秘に触れられます。

テ・アナウはツチボタルが観察できる洞窟やトレッキングルートが整備されているので、垂直に切り立った山々や無数の滝など壮大な大自然を満喫できるニュージーランドの中でも人気の観光スポットです。

「フィヨルドランド国立公園」のデータ

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国名 ニュージーランド
世界遺産名テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド
名称 フィヨルドランド国立公園
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