フィーン庭園
(ペルシャ式庭園)
フィーン庭園は、2011年にイランの世界文化遺産として登録された「ペルシャ式庭園」の9つある構成資産のひとつです。
フィーン庭園とは
イランの首都テヘランの南西にある小さな町カーシャーンにフィーン庭園はあります。フィーン庭園は、サファヴィー朝の皇帝アッバース1世の命によって建設され、アッバース2世の時代、その後のガージャール朝時代には、拡張工事が行われ、現在のような姿となりました。
フィーン庭園は、ガージャール朝時代の宰相アミーレ・キャビールが暗殺された場所としても有名です。アミーレ・キャビールは、ガージャール朝第4代シャーで、ナーセロッディーン・シャーに仕えた宰相で、ペルシャの近代化に貢献した人物です。しかし、アミーレ・キャビールの改革には、反発するものも多く、ナーセロッディーン・シャーもその一人でした。そのため、シャーの命を受けた者の手によって、暗殺されたといわれています。
庭園に入ると、正面中央に離宮があり、離宮へ続く水路の両脇には糸杉の並木が立っています。この離宮を中心に水路が4方向に延びており、典型的なペルシャ式庭園となっています。
庭園の敷地内には、博物館もありカーシャーンの民族衣装や絨毯などが展示されており、ペルシャ工芸の繊細さと高い技術を見ることができます。ぜひ、庭園と共に訪れてください。
「フィーン庭園」のデータ
国名 | イラン |
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世界遺産名 | ペルシャ式庭園 |
名称 | フィーン庭園 |