エレクティオン
(アテネのアクロポリス)
パルテノン神殿と向かい合って建つエレクティオンは、「アクロポリスの神殿群」の中では最も新しく紀元前407年に完成。イオニア式の神殿の代表的遺跡といわれています。
アテネの守護神の座をかけて争った場所
エレクティオンは、神話によると、女神アテナと海神ポセイドンがアテネの守護神の座をかけて争った場所といわれています。その際、女神アテナは、オリーブの樹を植え、海神ポセイドンは、海水の泉を湧き出させたといいます。
結果、オリーブの樹を植えた女神アテナが勝者となり、アテネの守護神となりました。神殿には、女神アテナだけでなく、敗れたポセイドンやギリシャの最高神ゼウス、火と鍛冶の神ヘファイストスなど多くの神々が祀られています。
乙女を象った柱、カリアティード
エレクティオンで、一番目を引くのは、神殿南西側にある6人の美しい乙女を象った柱です。
この柱は、カリアティードと呼ばれ、神殿の屋根の一部を支えています。現在、神殿を支えるカリアティードは、6本すべてがレプリカです。オリジナルのうち5本は新アクロポリス博物館に展示されていますが、残り1本は、19世紀に国外に持ち出され、現在は大英博物館にあります。
「エレクティオン」のデータ
国名 | ギリシャ |
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世界遺産名 | アテネのアクロポリス |
名称 | エレクティオン |