岩のドーム
(エルサレムの旧市街とその城壁群)
エルサレムにある、金色のドームが特徴的な「岩のドームは、イスラム教の第3の聖地であり、「神殿の丘」と呼ばれる聖域。現在はイスラム教徒の管理下にあるものの、南西の壁の外側の一部は「嘆きの壁」としてユダヤ教徒の管理下にあります。
岩のドームの成り立ち
岩のドームは現存する最古のイスラム建築と言われていますが、もともとは礼拝の場としてではなく、内部に鎮座する巨大な『聖なる岩』を覆う目的で建てられました。
610年、サウジアラビアのメッカに生まれたムハンマドがアッラーの啓示を受け、イスラム教の歴史が始まりました。
ムハンマドはある夜、大天使ガブリエルに導かれ、天馬にまたがってある場所に飛来する夢を見ました。彼が着地した場所がこの岩の上でした。
ひざまずいて祈ったあと、ムハンマドはその岩から光のはしごを昇って天国に行き、アッラーの御座にひれ伏しました。その後、はしごを下りて岩に立ち、天馬にまたがりメッカに戻ったところで目を覚まします。
『コーラン』にも記されているこの逸話によって、ユダヤ教・キリスト教の聖地だったエルサレムとこの岩を聖地にしました。
638年にイスラム教徒は小さな木造のモスクを建て、その50年後、聖なる岩を包む巨大なドームの建立を開始し、691年に完成しました。
「岩のドーム」のデータ
国名 | 中東 |
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世界遺産名 | エルサレムの旧市街とその城壁群 |
名称 | 岩のドーム |